たまには独身気分で肘をついてながら食事をするのも悪くないですよ

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。 

不安になるほどのよいお天気ですね⋯春先のあの落ち着かない気持ちを思い出してしまいます⋯

とはいえ、おひさまが出ていて雨も雪もなく曇り空でさえないというのはやはり心がウキウキするものです。まだ春は遠いのに、春という蜃気楼でも見ているような⋯

今日は久しぶりにひとりで簡単なパスタランチを食べました。ランチというとお店でいただくものと勘違いされる方がいますが、ただのお昼ご飯です。

ペンネもスパゲッティも中途半端な量しかなく、混ぜて茹で、鯖の水煮とガーリック、タマネギのトマトソースで和えました。私はパスタを冷たい水に直接入れて、沸騰したら7分ほど(パスタの種類により変わります)茹でるというやり方を長年やっています。これ、とってもおいしいですよ😋

行儀悪いことですが、ひとりで食事をするときは(パスタやサンドイッチなど一皿ものが多いです)たいてい本を読みながらです。

今日もケンタロウさん(かつて活躍していた料理家で、事故のため今もリハビリ中)のレシピ本を読みながら食べていました。

ケンタロウさんのレシピ本はとっても楽しいです。料理にまつわるエピソードがとても心惹かれるもので、その生活にちょっとあこがれたりもします。

ただ、レシピそのものにはあまり惹かれません。おいしそうなステキな気軽なお料理ばかりなのに⋯

なんでだろう?と、前々から思っていたのですが今日気づきました。

ケンタロウさんのレシピは独身者向けなのです。都会で暮らすおしゃれな独身者がひとりで、あるいは友人たちと食べる、そんな料理なのです。

私が今最も参考にしているのはタサン志麻さんのレシピです。そこに中国料理研究家のウー・ウェンさん、家庭料理の土井善晴さんなどが加わります。

つまり、家族のための料理なのです。とりわけタサン志麻さんはカリスマとはいえ「家政婦」ですから、各家庭にあるものを代用しての料理、手早く作るやり方などをしっかり伝えてくれます。レシピ本の余白のエピソードも家族に関するものが多く、とても参考になります。

そして。だからこそ。ときどき手にするケンタロウさんのレシピ本がいいのです。

ケンタロウさんのレシピは徹底して自分主体です。独身者(現役時代はそうでした。今は支えてくれる奥さまがいます)ですから、そして自由業ですからどれだけ夜更かししても、どれだけ朝寝ぼうしても、どれだけ不摂生しても誰からも基本的には文句は言われないのです。朝食抜きのブランチでも、夕方におやつでもかまわないのです。

ケンタロウさんのレシピ本を読んでいると、そんな自由をちょっとだけ体験しているような気持ちになるのです。

自由三昧の日々はいずれやってきますが、そのときは自由を満喫するだけの余力がないかもしれません。今ほんの少し、ごくたまに、ひとりを楽しんでおきたいと思います。栄養バランスなど考えず、肘をついてながら食事をするのもたまにはいいものです😊

みなさんも、よき母よき妻に飽き飽きしたら独身に戻った気分で好き勝手してみるのも、たまにはいいものですよ。