バンクシーとは何か?展示会に行っても何もわからず…

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

毎日熱中症アラートが発せられ、外出も憚られるような、まるで熱帯雨林にいるような(そんなところで過ごしたこともないのですが…)気分です。

少しでも涼しい場所を求めて放浪しています…

先日は道中の暑さを甘受してイオンモール高岡でのバンクシー版画展(即売会)へ行ってきました。(石川県でも4月にありましたが、行きそびれてました)

https://takaoka-aeonmall.com/news/event/4687

バンクシーはイギリス生まれであること、1973年または1974年生まれであるということ以外は全く知られていないアーティストです。

すごく有名で、その作品には高額な値段がついています。

それなのに、誰も(ごく少数の人以外)バンクシーを知らない、個人なのか複数なのかさえわからないのです。(知らない間に作品が出来上がっていることから、個人では無理なので、グループではないかとか、協力者がいるかもとかいろんなことが言われています)

メッセージ性の強い作品であることもバンクシーを有名にしている理由だと思います。

版画というからには、バンクシーが版元なのか?バンクシーについて何かわかるのか?誰にお金が入るのだろう?など、いろんな疑問を少し解消したくて行ってみたのですが…

主催者からは、私たちもわからないんです…という返事が聞けただけでした。

バンクシーはアンディー・ウォーホルやバスキア、ヘリングなどすでに亡くなっている有名高額アーティストの作品を勝手に使っていますが、訴えられてもいないかんじ…

美術市場を強烈に皮肉った作品もあります。かつてバブルの頃日本人がゴッホのひまわりを何十億かで競り落としたこともありましたが、(私も薄暗い部屋に見に行きました。南フランスの光が全く感じられない、保険会社風の作品に見えて面白かったです)日本人だけが成金悪趣味というわけではなく、描いた本人は一円1ドルも手にしていないのに、作品だけが投資商品のように売買されている、金に縁のない人間からすれば何をやっているのかわからない世界への殴り込みみたいなかんじてしょうか。

アート作品の値段は物の値段とは何かを考えるいい材料になります。

アート作品だけでなく、物の値段は必ずしも健全な需要と供給のバランスで決まるわけではないということを知るよい材料になります。

アートをアートとして、情操教育のひとつとして嗜むのもいいのですが、お子さんと美術館や展覧会に行ったときには、「値段」というものについても少し話し合ってみるのもいいかと思います。

展示会では、ある信頼のおける機関のお墨付きである版画が展示されていて、値段は20〜50万円ぐらいでした。

1点だけ、バンクシー本人の手掛けた版画があり、1300万円ぐらいしてました。

バンクシーとは誰か?ということが作品の値段を決めているようですが、本来問うべきは、バンクシーとは何か?だと思います。

バンクシーについては本も出てますし、いろんなサイトでいろんな人が憶測とか書いてます。興味のある方は読んでみてください。

 

バンクシー