お金をかけずに東大・医大に合格する方法!?

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

よいお天気ですね。買い物ついでに、冬の水鳥でも眺めてこようかと近くの水辺公園に行きましたら、信じられない光景が目の前に広がっていました。アスファルトも芝生も大きな亀裂がいくつもあり、ウッドデッキは完全に傾いていました。能登地方を震源地とする正月元旦の地震は日本海側の地域を大きく損壊させたようです…

予想を超える広範囲にわたる地震の被害だったせいか、我が家でも図書の置き場所・置き方が問題となっています。2階に作り付けの本棚があり、施行当時工務店さんは、グランドピアノを補強なしで置けると豪語していたくらい、丈夫な骨組みが自慢の家のはずなのですが、今回の地震で家族が(夫です!)私の本を脅威とみなし、毎日暗い顔で本棚を凝視しているのです…

確かに、6000冊から7000冊はありますが…文庫や新書、雑誌類が多く、単行本や大型書籍は少なめなので書籍が原因で2階が崩れ落ちることはないと思うのですが、地震で家が崩れる恐怖に取りつかれた夫を前に、仕方なく書籍を減らすことにしました。

処分はあり得ない!などと思い込んでいた書籍ですが、数年ぶりに手に取ってみると、なつかしい再会もあり、定期的なチェックは必要だなと痛感しました。

再会した本の中から1冊ご紹介します。

お金をかけずに東大・医大に合格する逆転の勉強法」という本です。本の帯の推薦文は老年医学を専門とする精神科医の和田秀樹さんで、家庭教師不要!予備校不要!公立進学校で十分!という、タイトルにピッタリな檄文が書かれています(笑)和田さんは格差社会反対派の急先鋒みたいな方で、極貧家庭の女の子が東大に入る映画まで作っています。帯だけじゃなく、巻頭言なるまえがきまで書いてます。すごい入れ込みです(笑)

近年よく言われていることは、経済的に豊かな、所得の多い家庭の子どもほど学歴が高い、つまり格差が固定化してきているということです。かつては、貧しくても勉強をがんばっていい就職を勝ち取って豊かな暮らしができたが、今では貧しい人は貧しいまま、あるいはさらに貧しくなり、お金持ちはますますお金持ちになる…現状認識としてはおおむね正しいと思います。

しかし、和田さんは言います。たしかに所得の多い家庭なら惜しむことなくこどもに教育費をかけられるが、教育費さえかければ、東大や一流といわれる大学、あるいは医学部に合格させることができるかといえば、答えは「ノー」である。

高校入試にしても大学入試にしても、お金では買えない。あくまで学力で勝ち取るものだ。だが、お金をかけなくても、実力はつけられる、そう主張しているのがこの本の著者である渡部由輝氏(わたべよしき)である、ということです!

まだ早いです~、別に東大や医学部に入れたいなんて思ってないですから~というお母さまがたがいるかと思います。

この本で紹介したいのは東大や医学部に入る方法ではなく、世間で言われている通説なるものはあまり根拠がないということと、ここでの勉強法はこどもの受験だけでなく、大人の資格試験や昇進試験みたいなもの、趣味でやる生涯学習など、すべての学びに応用できるということです。

 

「国語力はすべての教科の基礎」

これは世間一般でよく言われています。確かにそうだと思います。だって、日本であれば、すべての教科の問題は日本語で書かれているのだから、算数とかの応用問題の意味が取れないと解けないです。でもそれだけのことです。渡部さんの主張はこうです。数学であれば、小中学校の難易度の低い問題ならそうだが、高校レベルになると全く関係ない。(東大の入試問題が例として挙げられていますが、確かに国語力は関係なさそうです)

ただ…近年では、簡単な文章でも意味が取れない子どもや社会人が問題となっていますので、ここでの「国語力」は、難解な論文を読みこなすようなハイレベルな国語力は不要だが、日常生活で使う程度の文章は読み書きできないとおはなしにならない、と読み替えたほうがよさそうです。

 

「数学のできる子は頭がいい」

これも世間でよく言われますが、そもそも「頭がいい」とはどういうことかも明確ではないですし、知能指数との関係でいうと、数学は主要教科の中で相関が最も低いそうです。

数学は知識の積重ね、系統的な知識がものをいう教科であり、実は学問はすべてそうであるため、数学は練習・訓練を積むことで実力を伸ばすことができる。そして、そうしたやり方は歴史や地理、経済、漢文や古典、語学なども同じなので、数学の勉強方法を身につけると、すべての勉強に応用できる、というわけです。

読書と学業成績の相関はわりかしはっきりしていて、社会や国語などは読書量が多いと、特に勉強しなくてもよい成績になるけれども、他の教科は読書だけじゃダメみたいです。当たり前と言えば当たり前なのですが、世間では読書の大切さが喧伝されていますよね…最も効率のいい自己投資が読書である!なんて、ドラゴン桜の人も言ってますしね(笑)

本が大好きで、情報取得源の9割以上が書籍の私としては、うれしいよりも、むしろ、本を道具みたいに扱うな!!ってかんじです。強制されていた小中学校時代は本なんて全然読まなかったですよ。

ちなみに著者の渡部さんは中学高校とろくに本を読まなかったとか(笑)

えーっとですね、ここまで書いて気づいたのですが、私は世間にはびこっている読書礼讃がどうも気に入らないみたいです。自分は情報取得の方法として読書を活用してますが、人それぞれです。強制されるのはイヤですよね。物語が好きな人(こども)もいれば、トリセツ好きな人(こども)もいます。読書のいいところは受け身ではなく、自ら情報を取りに行くところです。その情報がどういうものでも、どういう形でもいいわけです。

なので、うちの子、本読まなくて!!なんて怒らないでくださいね。