聞き取り能力に問題のある子ども・若者が増えている

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

突然春が到来しました…惜しむ間もないほど突如冬が終わりました。

花も実も、寒い冬を耐え忍んでこそです。今年も作物はふるわないでしょう。来年もその次の年も…気候変動の恩恵(日本で熱帯地方の作物が取れるとか、北海道でお米が作れるとか)はあと数年で反転するそうです。

本題に入ります。

BBCニュースから気になる記事についてお伝えします。

英国では、聴覚は正常であるにもかかわらず、聞き取り能力に問題のある子ども・若者が増えているそうです。

音がしているのはわかるけど、どこから聞こえてくるのかわからない、意味のある言葉として理解することができない、そのため学業や仕事に不都合が生じている…そうです。

専門家が原因として考えているのは、ノイズキャンセリングイヤホンです。防音機能により長期的な耳の健康には利点があるとのことで、若い人によく利用されているものです。しかし、車のクラクションなど日常の音を遮断することで、脳が雑音をフィルタリングすることを「忘れてしまう」可能性があると指摘されています。ノイズキャンセリング機能の付いたヘッドホンを使うことで、自分が聞きたい音だけを聞くという偽の環境を作り出しているため、そこでは(聞き取るための)努力が必要がない。脳のより複雑で高度な聴力は、実際には10代後半にかけて発達が完了する。なので、10代後半にノイズキャンセリング・ヘッドホンを使って、この偽の世界にいた場合、音声や雑音を処理する能力がわずかに遅れる。

イギリスでは、聞き取りに全く問題がないにもかかわらず、ノイズキャンセリング・ヘッドホンを着用して外を歩いたり、字幕付きで動画を視聴したりする人が増えていて、調査会社によると、18歳から24歳の61%が、テレビを字幕付きで視聴することを好んでいることがわかっている。

 

このニュース、どう思いますか。

日本にも同様の問題が起きているのではないかと思われます。字幕付きでのテレビや動画の視聴、今では当たり前です。高齢者や障害者だけでなく、聴覚になんら問題のない人も字幕付きが普通になっています。

繊細さんとか敏感さんと言われている人がいます。生まれつきの特性(障害と言うのかわかりませんが)で光や音を強く感じてしまう人たちで、そういう人には抑制が必要です。でも、問題は、そうではない人がノイズなどを過度に除外することで、必要な音だけを受信する能力が失われてしまうことです。

記事の最後に、

この関連性を調査しなければ、将来はどうなるのだろうか? 雑音に問題を抱える子供たちへの解決策は、耳栓かノイズキャンセリング・ヘッドホンを着用することだと、善意で考えている親や教師がたくさんいる。

このような懸念が示されています。

 

これは聴覚、聞き取り能力の問題に限らず、情報の読み取りなど広範囲に及ぶと思いました。音に限らず、情報は混沌としています。現実の現象は捉えきれないほどの多様さを備えています。そこから、今必要なものを選び取る能力は毎日の経験の積み重ねで向上していくものです。

この記事を読み、なんとなく感じていた違和感の正体が少しわかりました。

子どもが学校から持ち帰る雑多な書類に苛立つこともありますが、重要書類、不要な書類の仕訳も選別の訓練かもしれません…

明日で2月も終わりです。降って湧いたような寒波の月でしたね。慌ただしい年度末がやって来ます。自分のリズムを大切にしてくださいね😊

リンクを貼れなかったので、記事を読みたい方はBBCニュースのイギリスをご覧ください。