ホリエモンの『バカ親につけるクスリ』は過激すぎますよ

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

先日イオンモール白山に行きましたら、駐車場の端っこにあるガーデンに色とりどりの草花が咲いており(もちろんお金をかけて管理されているのですが)とても心が和みました。花屋さんには置いてないような野の花がボリューム感あってステキでした。写真を撮って検索すると「ムラサキシキブ」と出てきました。紫のグラデーションがとても奥ゆかしく、古風な名前と相まって風情がありました。

中の本屋さんを散策していましたら、堀江貴文さん(ホリエモン)の本が挑戦的なタイトルで存在感をアピールしていました。

『バカ親につけるクスリ』

親バカではなく、バカ親です。

「バカ親チェックリスト」なるものが貼ってあり、以下のような内容でした。

■ スマホに触れる時間を制限している

■ 習い事は最低でも1年以上続けてほしい

■ 周囲の子どもと比べて、友達がすくないのでは?と不安

■ 好きなことをやりなさいと言いつつ、習い事や塾にかけるお金が不安

■ 学校や部活に行きたくないのは正直甘えだと思う

 

なんかどれも、普通の親なら普通に思うこと、やっていることに思えますが、ホリエモンはこれをバカ親と断罪しています⋯

 

内容の抜粋として堀江氏の言葉があるサイトに紹介されていました。

 

好きなことで仕事ができる時代がやってくる。人間がイヤがる仕事は、すべてAIが行うようになる世界で、我が子が成功するためには、どう育てていけばよいのだろうか?「やりたいように、やらせりゃいいんだよ」僕の答えはこうだ。だけど多くの人がこれを極論だと言う。そして意味もない集団教育を強制する。いざという時のために学校に通い、役に立つか立たないのかわからない勉強をさせる。やりたいことを我慢させ続けた結果、どんな大人になるのだろうか。「何かしたいけど、今はできない」「やりたいことがわからない」心あたりはないだろうか?「やりたい」を思いながらなかなか実行に移せないでくすぶっている、これを読んでいるバカ親の誕生だ。我慢によって一体なにを得たのか?未来を担う子どもたちを潰してしまう危険性をストップするためにも、本書によってあなたの教育意識が変化してくれることを祈る。

 

いかがでしょうか?

堀江氏は極論ではないと言いますが、百歩譲って、「真に受けてはいけない」内容だと思います。😓

私は今の学校教育にはおおいに疑問を持っていますし、不登校の子どもたちやその親のことを思うと、むしろ「そうだそうだ、ホリエモンその通り!」と拍手喝采したくもなりますが、やはり少し待て待てだと思います。

堀江氏は新自由主義の申し子ともいえる、自らの能力・才覚によってのし上がった強者だと思います。属性やコネ、学歴などではなく(失礼ですが容姿も優れていません⋯)神から与えられた力を自らの努力で使い、落とし穴に落とされても這い上がり、道を切り開いた勝者だと思います。

今の日本を危惧し、子どもたちに未来を切り拓いてほいしと思っていることもわかります。

でも、やはり、かつての既得権益者と同様に思い上がっている、あるいは、能力を生かしきれない人たちへの思いが欠けているように思えます。かつての既得権益者たちはその属性にあぐらをかいていました。

堀江氏は自らの能力におぼれているように思えます。策士策に溺れるではありませんが、並外れた優れた能力も凡庸劣悪な人格という器では支えきれなくなります。

堀江氏にはノブレスオブリージュ(高貴なるものの義務)が欠けている、少なくともその能力ほどには備わっていないように思えます。もしかしたら堀江氏はノブレスオブリージュそのものをはき違えているのかもしれませんが⋯

刺激的挑戦的な言葉態度でバカ親の目を覚まさせよう、バカ親から子どもたちを守ろうという意図があるのでしょうが、堀江氏の言っていることを真に受けて実践してしまうと(そんな人はいないと思いますが)親も子も心身共に路頭に迷います。

でも、今の学校の常識に苦しめられている人は一読してみて、よーく自分で考えてみたらいいですよ。

そういえば、経営コンサルタントの大前研一さんも同じようなこと言ってます😓

フツーじゃない人ばかりじゃないですか(笑)

 

バカ親につけるクスリ