調子がいい時は少し負荷をかけて難解なものに挑戦してみよう!

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

きょうの北陸地方はお日さまが出ていてポカポカしています。冷え性の方にはありがたいお天気ですね。

さて、みなさんは医療従事者の方が書いた本などを読むこと、ありますか?

現役の医師が書いた小説、医師が自分の専門領域について一般向けに書いた医学の本、薬剤師が書いたお薬の本、看護師が書いた臨床での興味深い出来事…いろんなタイプの本があります。いまだと、コロナ感染について、それはそれはたくさんの医師が本を出しています。

一般人が医療従事者の書いた本を読むときは、やはり、本当のところが知りたい、事実を知りたい、ちゃんとした情報を知りたいという願いがあると思います。

小説の場合、フィクションという形態をとっているがゆえに、事実ではないにもかかわらず、事実かもしれないという期待というか、深読みができるのが面白いです。

コロナ感染に関しては国やそこに関与した医師を糾弾する内容のものがわりと多く、批判は大事ではありますが、つい、じゃあ、あなたならどうしましたか?と聞きたくなることもままあります(笑)

他の医療従事者の悪口ではなく、医療の世界を自分なりの視点で書いており、しかも、一般向けですごく面白い!そんな本をみつけました!

出会いは偶然です。数カ月前、これまで足を踏み入れたことのなかった医学書コーナーに、なぜか突き進んで行き、『はじめまして病理学』という本に遭遇しました。

一般向けというわけではなく、これから医学をまなぶ人、今の職場で困っている医療従事者向けの本です。内容は面白く、かつ、難しいのです。

著者は札幌厚生病院病理診断科主任の市原真(いちはらしん)さんです。

勉強が嫌いな人でもラクに読めるように、かつ、勉強が大好きな人が退屈しないように、言葉を慎重に選びます、このように「はじめに」のところに書いてありますが、勉強が嫌いで苦手な者(わたし)代表として言わせていいただきます。そのとおりです!

この本を2回読んだ後、市原先生の、もう少しだけ専門的な本を読んでみたいと思い、(でも専門家向けの難しいのじゃなくて)『いち病理医のリアル』を購入しました。

わからないなりに大変興味深い内容です。

エッセイ風ですが、次の文章で市原先生の医療への向き合い方がよくわかります。

確認、確認の繰り返し。患者さん取り違えなどのミスを防ぐうえで重要です。あとで同僚に診断をチェックしてもらいますけれど、自分でも十分に注意しなければなりません。

これはダブルチェック、トリプルチェックの形骸化を考えるうえで非常に大事です。

事故が起きるとチェックする人を増やしたりしますが、他の人もチェックするという安心感が盲点となり、かえってミスが起きてしまいます。

医師だから当然ではありません。医師であろうとなかろうと、本来自分が責任を持って確認するのが当たり前なんです。その当り前のことを当たり前に書いているのが市原さんでした。

病理医としての日常がつづられている楽しくも大変に興味深い内容です。

忙しい日常の中で、安きに流れてしまいがちですが、少し難解な書籍を少しづつでも読んでいくという感覚が好きです。

子どもも大人もいっしょです。自分の身の丈に合ったことはラクですが、退屈になります。

調子がいいときは、少し負荷をかけて、少し自分の実力よりも上のことにチャレンジしてみましょう!

BeBRAVE!