野菜の高騰から見える食の問題点

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

食品の値上がりは加工品、食肉が多く、野菜や果物などは旬のものであれば手頃な価格で手に入っていたのですが、ここ最近の野菜の高騰をみると、食卓でのメニューの工夫というか、見直しが必要だと痛感します。

冬野菜の大根や野菜が大変高くなっています。どちらも日持ちがするので重宝される食材ですが白菜は一玉850円でした…

大根はその日によって、お手頃な200〜300円ほどのこともあれぼ、もっと高いことも。

ハウス栽培の葉物も天候の影響を受けるため軒並み値上がりしていますが、高過ぎて買い控えされるのか、いい状態のものがおつとめ品コーナーにわんさか並んでいます…(消費者としてはありがたいように思えますが、栽培者さんを思うと気の毒ですし、いずれ消費者にそのつけは回ってきます…)

金沢中央卸売市場の、今後の野菜の生育・価格の見通しによれば、今年の野菜は天候不順による不作で多くのものが少なくなるとのことです。

金沢中央卸売市場野菜の生育価格https://agrine.jp/_sp/outlook.php?mrk=kanazawa&dt=2025-01

私は普段近くのJAや直売所、Aコープの地元野菜のコーナーで、地元産・旬のものを中心に購入しますのでうっかりしていましたが、県内で売られている野菜のほとんとが県外産です。スーパーへ行けば、なるほど!石川産などはるかに凌駕する県外産の野菜ばかりです。

日本は食料の自給率がカロリーベース、価格ベースいずれも低いのですが、そもそも国内においてもそうなのですね。

にんじん、キャベツ、トマトは愛知県産が8割以上、ほうれん草や大根、白菜、ネギなども茨城や福岡、兵庫など。地産地消とやかましく言うわけがようやくわかりました。できてないから言うのですね…二酸化炭素を排出し、高騰化しているガソリンを使って遠くに運んでいるのですね…

天候不順による食料不足は今後も続くでしょうし、その傾向は強まると思います。物流問題もあります。

今のところ、お金を出せば高くても食料は手に入ります。これは裏を返せば、お金のない人は食料を手に入れられないということになります。まさかこれを自己責任と正々堂々と言う人はいないと思いますが、そうなりつつあります…

食べるということについて少し専門的に書かれた書籍を2冊ご紹介します。食品ロスを扱ったものとは少し視点が異なります。より本質的に食べることを考えるのに適した本だと思います。関心のある方はご一読を。公共図書館にありますよ。

国際栄養士の肩書を持つ方の本と、食品の安全性の研究をしている理学博士の本です。

異文化に身を置くすべての人へ―#国際協力#留学#国際栄養#JICA 国際栄養士のノート
本書は、著者の海外での栄養改善の事例、ニッチな部族や国のエピソードや開発途上国でよくあるエピソードなどをお伝えする。
MARUZEN JUNKUDO | 世界から読み解く食の安全
本書は,3極(欧・米・日)における医薬品の規制に関する国際調和会議のプロセスで育まれたレギュラトリーサイエンスの食品版です.農業,食糧(料),健康など地球規模の課題を取り上げ,食の安全を読み解くことを試みました.国際社会がこれらの課題と向き合う時の考え方や食の伝統を知り,文化や健康科学としての「食」について理解し,本邦...