子どもたちの間で風邪が猛威を振るっています

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

北陸地方はようやく梅雨が明けました。とんでもない梅雨でした…冬のゲリラ豪雪にこの時期のゲリラ豪雨、どちらも予想を超えて私たちの生活に襲いかかってきます。

長かったコロナ禍が終わり、開放的な気分にひたっていた矢先のことでした。そして、夏休みが始まった途端に子どもたちの水難事故が相次いでいます。コロナ禍で外で遊ぶことができなかった子どもたちにとって、この夏は海へ山へ、楽しみいっぱいだったはずです。

コロナが私たちの生活にどのような影響を及ぼしたのか、これから徐々に明らかになっていくと思います。

子どもたちの間に蔓延している夏風邪の一種であるヘルパンギーナが過去10年で最多となっており、通常夏から秋にかけて流行するRSウィルスも増えています。

ヘルパンギーナは急性のウィルス性咽頭炎で、38~40度の高熱やのどの痛みが主な症状です。のどの痛みで飲食が困難な場合、脱水症状に注意が必要です。ウィルスが便に多く排出されるのも特徴です。RSウィルスは発熱や鼻水が主な症状で、乳児が初めて感染すると重症化する恐れがあります。

どちらも接触・飛沫感染し、特別な治療法はなく、解熱剤等の対処療法が中心となります。

 

行動制限はなくなりましたが、しっかりした手洗いや、全てのタオルの個別化(使用するタオルすべてです!トイレ、洗面所、キッチンなど)や使い捨てのペーパー利用、換気、マスク使用などでかなり感染を防ぐことができます。

コロナ禍での生活は、しっかりした手洗い(体裁重視の形式的な手洗いではなく)などを習慣化させたよい面もあった一方、過剰なまでに細菌やウィルスを排除したために、こどもたちはインフルエンザなどの感染症に罹患することもなく、無菌状態のような環境でした。

子どもはいろんな病気にかかることで抵抗力を獲得し、自然免疫を作り、丈夫に育っていくのです。そういったことがないままいきなり各種ウィルスに晒されることを多くの医師たちがとても心配しています。

日本にいればすぐに医療にアクセスできますし、市販の薬も充実しています。小児医療も自治体により差はありますが、手厚くなっています。ワクチン・抗生剤もあります。子どもの命は救えることが多いです。

それでもやはり、毎日の生活で、感染症を恐れない、しかし、人間以外のものを畏れる気持ちを忘れず、少しぐらいの病気には立ち向かうくらいの意気込みを持ちたいです。

食事をきちんととる、よく眠る、体を動かしてあそぶといったことで、子どもたちを大きな病気から守っていきましょう!

あと、とびひも子どもたちがたいていかかってしまいますが、この場合も、タオル類は共有厳禁です。大人は皮膚のバリア機能が強いので感染はしにくいのですが、体が弱っていると感染することもありますので、注意してくださいね。

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