断捨離その前に、何を買うかを真剣に考えよう。

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

きょうは「断捨離」について思うところを書きたいと思います。

「断捨離」とは、不要な物を「断ち」「捨て」、物への執着から「離れる」ことにより、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を開放し、身軽で快適な生活と人生を手に入れようとする思想であり、ヨガの行法(ぎょうほう)が元になっているため、単なる片付けとは異なるものとされている。ウィキペディア)そうです。なるほど。

10年ぐらい前に新語・流行語大賞にノミネートされ、断捨離ブームを巻き起こしたそうです。

日本は経済大国でモノが有り余っていますので、こういった思想が受け入れられるのはおおいに納得できます。

私はモノを捨てるのが苦手なもったいないばあさんですから(笑)断捨離は大変苦手です。不要な物を断つっていっても、不要な物を見極められません…

こんまりさんは「ときめかないもの」は不要だと言いますが、そんな明瞭なことではないのです。ときめくわけではないけど、さりとてときめかないとも言い切れず、といった優柔不断な態度です…

捨てるっていっても、市町村指定のごみ袋でなければならず、大きいサイズは10枚入りで400円、けっこうなお値段です。友人知人の中には10袋分も不用品を処分したわ!と豪語する人もいますが、私にはとうていできません…

物への執着から離れるっていっても、物無しで生物は生存できません。人間だけじゃないです。コロナウイルスだって人間という物がいなければ存続が不可能なのです。

断捨離はブームが過ぎて、いまや定着しています。

いっぺん断捨離して、物への執着から離れることができれば断捨離は終了のはずです。

でもゴミ屋敷問題でもよく取り上げられていることですが、お金と手間とエネルギーをかけて物を捨てても短期間に元通りになります。

皮肉なことですが、物への執着があってこそ成り立つのが断捨離といえます。

買いたい物があっても、すでに家に物があふれていては置く場所がありません。ただ捨てるのは後ろめたいです。売ったり誰かにあげたりは面倒くさいです。

ここで出番となるのが断捨離です。

ただ捨てるんじゃありません。なんてったって、

不要な物を「断ち」「捨て」、物への執着から「離れる」ことにより、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を開放し、身軽で快適な生活と人生を手に入れようとする思想です。

捨てたっていいんだ!もったいないって固定観念を捨ててもいいんだ!捨てることで心を解放するんだ!捨てれば身軽で快適な生活と人生を手に入れられるんだ!

ってことでしょうか…

なかにはここでミニマリストになってしまう人もいますが、かなりの少数派と思われます。

多くの人はまた購入の喜びを得て、どんどん物を買い、断捨離ですっきりして、また購入…というスパイラルではないかと思うのです。

でも、資産家の人はそうそういないと思うので、多くの人は自らの労働で得たお金で物を買っていると思うのです。労働のためには時間を使います。大事な時間を使って働いて得た大事なお金です。いくら断捨離がすっきりするとはいえ、もったいないばあさんの私としては「もったいない!!」と、他人のお金なのに惜しく思うのです。

断捨離のために働いているという人なんていない、それなのに結果として断捨離のために働いている。

子どもを預けて、自分の時間を提供して、仕事のことで家族から不満を言われたりしながら働いている。それはそれでいい。働かなくてもいい人なんていないから。でも、そうやって手にしたお金で何を買うか、なにを処分するかもっと真剣に考えてみたって悪くない。

断捨離自体が悪いことだとは思わないし、元々は身と心の整理整頓のためのノウハウだったと思う。ただ、消費社会にとってすごく都合のいい論理だったから、断捨離がいかにステキなことかって喧伝し、新しいものを購入してもらう大きな大きな動機付けとして大活躍するに至った。といったところかなと思います。

ところで、私は物を捨てない代わりによく売っています。メルカリやネットオークションもたまにやっていますが、一番好きな方法はガレージセールです。

300枚ぐらいのチラシを小学校区の家々に配布し、家の中の様々なものを激安(10円~100円)で売ります。タダのものも多いのです。準備や手間が大変です。当日は1日拘束されます。それでも近所の方々とのやりとりは楽しく面白いのです。1日ずーっと家にいるのでお子さんを見てあげることもできますしね!ご近所さんを知るよい機会でもあります。

それになんといっても、自分にとって不要なものでも他の人がそれを必要としている、また使ってくれるというのはなんだか嬉しいものです。

10年以上使った小さなキーボードを中学生の女の子が引き取ってくれたときはとっても嬉しかったです。暗くなり、片付けも大方済んだ頃に、まだいいですか?って、お母さんと来てくれました。

児童文学、特に絵本には生物以外のもの、無機物があたかも生物であるかのように描かれています。小さなお子さんは機関車トーマスやはたらくくるまたちの物語が大好きです。

私も同じように彼らの物語が大好きです。モノが大好きなんです。だから断捨離なんて、いくらヨガの思想でもダメなんです(笑)

以上、もったいないばあさんの断捨離談義でした。