お金を出してもよい医療サービスが受けられない未来

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

ゴールデウィークが終わるともはや夏ですね😓

四季のある国とは名ばかりの夏一強というかんじです。

晴天が続いており新緑がまぶしく、盛りを過ぎたツツジに代わってバラが隆盛を極めています。

さて、本日は先月観た映画「ナースコール」(スイス・ドイツ合作)から、逼迫した医療現場で起きていることについて、感じたことをお伝えしたいと思います。

 

ストーリーは以下のようなかんじです⋯(公式サイトより)

とある州立病院の外科病棟に出勤したフロリアは、プロ意識が強い看護師だ。人手不足が常態化している職場はただでさえ手一杯だが、この日の遅番のシフトは普段以上に過酷だった。チームのひとりが病気で休んだため、フロリアはもうひとりの同僚と手分けして26人の入院患者を看て、インターンの看護学生の指導もしなくてはならない。それでも不安や孤独を抱えた患者たちに誠実に接しようとするフロリアだったが、患者の要望やクレーム、他の病棟からひっきりなしにかかってくる電話、緊急のナースコールへの対処を迫られ、とてもひとりの手には負えない苦境に陥っていく。やがて極限の混乱の中、投薬ミスを犯して打ちひしがれたフロリアは、さらなる重大な試練に直面することに……。

映画『ナースコール』公式サイトhttps://share.google/8A88OSksndMuXeQQj 

この映画のいちばんおもしろかったところは(深刻な医療ドラマなんです!が、唯一ユーモアを効かせてあるところなんです!)、主人公の看護師が金持ちの患者さんからお茶をリクエストされ、(他の看護師がすでに提供していたが、飲みたいものと違う!!俺が飲みたいのはミントティーだ!すぐに持ってこい!と言われてます)、淹れているときに緊急のことがなんやかや起こり、相当遅れて持っていきます。患者はもちろん怒り心頭で、時計を手にして皮肉たっぷりに、これまでの新記録だな💢、茶を淹れるのに6時間か、たいしたものだ、とかなんとか言うわけです。

彼女は思わず、「このくたばりぞこない(死に損ないだったかな)!」と罵声を浴びせ(えー、看護師にあるまじき暴言です😓)、患者の時計をぶんどって窓から放り投げるのです💦😆

患者の「4万フランの時計なのに!!」の言葉に我に返り、急いで中庭に探しに行くのですが、見つかりません⋯😑

病室に戻り、先ほどの暴言を謝罪し、時計については、病院が入っている保険ではきかないと思う、何年かけても返します、弁償します、申し訳ありませんでしたと、90度頭を下げます。

患者はくたばり損ないと言われている人ですから😓、自分の病気のことはわかっています。ショックだったと思います。

その頃にはもう生きていないよ。君の言うとおりだ。あの時計は君にあげるよ⋯と涙ぐみます。(時計は実はホームレスの入院患者が拾っていて彼女に返してくれました)

4万フランていくらだろう?どんな時計?と思い、スマホ検索してみると、800万円のロレックスでした🤣

私は高級品に縁遠いのでロレックスがいくらするのかも知りませんでした。実物を見たのもつい1ヶ月ほど前です。若い子が持ってましたが、そんなに高い時計とは知りませんでした🤣(値段は100万ぐらいからあるそうですね)

えーと、このエピソードがメインではありません!私が伝えたかった感じたことはここではありません!

この金持ちの患者さんの置かれている状況なのです。

「高い金を払っているのに!」の言葉にあるように、金持ちの患者は公的保険ではなく民間保険に加入しているのです。

個室を希望するある患者さんは公的保険でないため、個室は無理ですと断られています。金持ちの患者さんは個室こそ入っていますが、ナースコールにはほとんど応えてもらえません。

「高いお金を払っているのに」です。

医療や福祉のサービスについてよく言われているのは、「金のある人しかよいサービスが受けられなくなる」という予言です。

しかし、お金さえ出せば何でも手に入る世界の果てにあるのは、お金を出しても、物やサービス自体がない、消滅してしまった世界ではないのか?という受け入れたくない未来です。

お金は現物であれ、電子であれ、ビットコインのようなものであれ、無限に産出できますが、物やサービスは有限です。AIがいかに台頭しようとそれらは補助でしかないはずです。医療がリスペクトされない世界は医療が不要とされる世界です。

あの金持ちの患者さんの号泣が胸に響く映画でした。

 

バラの傍らではアジサイが虎視眈々と咲きどきを待ち構えています。

暑さに慣れないうちは20度台でも体にこたえます。健康に留意してお過ごしください。