こんにちは。BeBRAVE.S代表の明正明美(みょうしょうあけみ)です。
みなさん、同調圧力ということばをご存じですか?
同調圧力(Peer pressure)とは、地域社会や職場などある特定のグループにおいて意思決定、合意形成を行う際に、少数意見を有する者に対して、暗黙のうちに多数意見に合わせるように誘導することを指します。
このことについて少しお話したいと思います。
厚労省はずいぶん前から男性の育児休業取得率アップを目指していますが、なかなか目標に達しません。
中小企業であれば5日間の育児休業で50万~70万円ほどの助成金が支給されるのですが、それでもなかなかすすみません。
https://www.mhlw.go.jp/content/000623758.pd
昨年は7%ほどで過去最高となっています。
育児休業は近年になって法改正で男性も取得できるようになったというわけではなく、1992年の法制定当時から男性も対象となっていました。
でも取らなくても当時は困ることもなかったのだと思います。
国際社会に向けたポーズとしては、まずまずの出来だったと思います。
最近出たばかりの女性研究者の研究報告としての書籍、「男性の育児休業を阻む職場の雰囲気」には、妻の仕事を応援するために育児休業を取ったり、短時間勤務制度を利用するものの、見せしめのような制裁を受けている男性が登場します。
いろんな男性・女性が出てくるなかなか読み応えのある面白い内容です。
研究報告ということでやや硬めではありますが、事例が豊富です。
この本を読んで思いました。
日本は男性の育児休業取得に限らず、また職場に限らず、非常に強い同調圧力が働いている社会であると。
ひところ、KY=空気読めない、というのが大いに流行りましたが、流行りは去ったとはいえ、KYであってはならない、空気を読んで忖度、斟酌すべしとの期待はまったく変わっていません。忖度、斟酌といったものは旧総理安部さんの専売ではありません。
忖度、斟酌、KYで窒息する前に、大きく息を吸って、飛び出してみたらどうでしょうか?
どこから飛び出すかって?
それは空気のないところ、あなたの頭が酸素不足で血液が回らない、そんな場所、空間、雰囲気の中から飛び出すんです。
大丈夫。
それほど高いところにはいないでしょ?
落ちても大けがしないって。
勇気出して。
BeBRAVE.!