病気にならないことより大事なこと

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

きょうは「感染症」について考えてみたいと思います。

コロナ感染がまだまだ記録更新中なので、感染症と聞けば、まっさきにコロナ感染を思い浮かべてしまいます。

でも、当り前のことですが、コロナ以外にも感染症はいっぱいあります。

小さなお子さんと生活している方ならお子さんの病気などで経験ずみで、よく知っていることと思います。

コロナ感染が始まった頃は、「冬になるとインフルエンザとのダブルで大変なことになる!」と医療関係者から危惧されていましたが、結果はそうではありませんでした。

毎年のように「学級閉鎖」のニュースなどが聞かれましたが、そういったことはコロナ感染以来ありませんでした。

今もって、インフルエンザは流行していません。20年も21年もほとんど発症がなかったのです。

最初にこのことに気づいたときは、手洗いやマスク着用、換気が功を奏したのだな、やればできるんだ、などと感心していました。

しかし、インフルエンザだけではなく、あらゆる感染症が激減しているのです。

このような状況に疑問を持ち、このことに危機感を抱いているのが、微生物学者で小児科医の本間真二郎さんです。

重症な感染症のように、ワクチンで予防しなければならないものはそうすればいいが、軽い感染症にかからないことが本当によいことか、とても疑問に思っている。

子どもは自らの力で免疫機能を獲得していく過程にある。人の免疫系は、常に身の回りの微生物にふれ、ときには感染症を経験し克服することで、成長・成熟していく。あらゆる軽い感染症まですべて排除してしまうことが、こどもの将来あるいは未来のこどもにどんな影響を与えるか、まったくわかっていない。

私は本間医師の危機感に強い共感を持ちました。

コロナウィルスは解明が進んだとはいえ、未知のものですから、重症化する人には感染させないようにしなければいけません。基礎疾患がある人や妊婦さんは非常に気をつけなければなりません。

一律の感染予防では対処できないということです。

過剰なマスク依存、軽い感染症まで排除してしまった結果はいつ、どのような形で見えてくるのでしょうか。

一部の医療関係者からはコロナ後の爆発的なインフルエンザの増加、重症化などが挙げられています。

自分自身の免疫力を高めることが第一です。そのことはわかっていたし、やっていることにぶれはないのですが、コロナ陽性者の濃厚接触者になって、いろんな対応に接していると地に足がつかなくなり、不安になるのです。

本間医師は極端な人ではなく、常識的で、小さなお子さんのお父さんです。こういう医師の言葉はとても心強いです。

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