視覚をちょっと制限して、聞くことに集中してみましょう

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

つつじがそろそろ盛りを過ぎて、梅雨らしい花が街路樹の下を彩っています。アヤメや菖蒲など、すっと伸びた長い葉っぱと鮮やかな色が特徴的で私は大好きです。また、津幡町のひまわり村はこの時期、ストロベリーのような赤いかわいい花が咲いていますよ😊

今日はメディア情報の真偽についてお話します。

メディアリテラシーという言葉、数年前にはよく聞かれたのですが、最近あまり耳にしません。

メディア リテラシーとは、メディアが伝える情報を主体的に読み解き、適切に活用する能力のことです。メディアが発信する情報が、どのように構成され、どのように影響を与えるかを理解し、批判的に分析する能力も含まれます。(AI解答です。最近インターネット検索すると、真っ先に出てきます)

インターネット、とりわけSNSによる情報拡散が多い今の時代、メディアリテラシーは必須のスキルと言えるのですが、ChatGPTのような生成AIが普通に使われるようになると、もはやメディアリテラシーも役に立たないということなのでしょうか…

先日、法華経の智慧という仏教の本を読んでいましたら、法を聞く(聞法 もんぽうと読む)ことの大切さについて書かれている箇所に、「人々はどのようなメディアの情報に騙されやすいか」ということを調べた実験のことが載っていました。

1995年2月2日のネイチャー誌に載っていた論文とのことです。(第373巻、6513号と巻末に出ていましたが、研究者の名前や実験の正式名称はなく、ネイチャー誌のサイトでは見つかりませんでしたが)

30年前ですからインターネットも携帯電話もまだ普及していない時代ですから、実験対象となっているのは、新聞とテレビとラジオです。

同一人物が事実を語るインタビューと、嘘をついているインタビューを並べて掲載・放送し、読者・視聴者に嘘を見破ってもらうというものです。

1.人々がいちばん騙されたのはどのメディアだと思いますか?

2.多くの人(4分の3)が嘘を見破ったのはどのメディアだと思いますか?

 

1.はテレビ、2.はラジオです。新聞はその中間だったそうです。

面白い結果だなと思いました。

今フェイクニュースが問題になっていますが、これは動画が多いのではないでしょうか。日本人はアメリカ人、韓国人に比べてフェイクニュースにだまされる人が多いとの研究結果もあるようです。

面白いと思ったものに飛びつくとか、真偽を確認しないで拡散するとか、いろいろと批判はなされていますが、生成AIが普通に使われている現在では真偽を確かめるのも難しいと感じます。

ネイチャー誌の実験は古いものですし、スキルというものでもないのですが、情報取得のヒントになると思いました。

動画は字幕まで出ますし、情報量としては非常に多いのですが、むしろ情報過多で、事実を正確につかめず、本質からズレた、装飾的な情報に引きずられたバイアス情報しか得られないというふうに感じました。

最近、ひろゆき氏(有名な人ですが肩書がよくわかりません…)とある政治家の方の対談動画を知人から勧められて鑑賞したのてすが、途中から音声だけにしました。

視覚情報(字幕や表情、しぐさなど)がない分、声(トーンや速さ、言い淀み、勢いなど)に集中できるので、ごまかしや嘘を見抜けやすいと思いました。

情報の多くは視覚によるとのことなので、視覚を制限するのは不利かもしれませんが、フェイクニュースが跋扈し、生成AIが大手を振っている現在、見えないぐらいでちょうどいいのかもしれない、とも思いました。

お子さまから、「聞いて!」と言われたら、ちょっと目をとじて、聞くことに集中してみてはどうでしょうか😊