それ、なくても全然大丈夫です!

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

もう師走ですね。年を取るにしたがい、急坂を転げ落ちるかのような時間の経過であるとは、多くの人が実感しているようですが、今年は特に時間の経過の速さを強く感じます。街路樹が色づいてから落葉(らくよう)までが早いのです。自分の感覚だけでもないようで、ラジオなどでキャスターが「十分紅葉する前に葉が落ちてしまっている」と言っていました。

気候的にもこれからは厳しい時代になると思われます。50年後、100年後、子どもたちが壮年・高齢に達する頃には地球は今とは全く異なる生活環境かもしれません…

未来に思いを馳せながら、少しばかり自分の生活を振り返ってみたいと思います。

私は数年前から「1日1新」、1日に何かひとつ新しいことをやるという試みを実施しています。たいそうなことではなく、ささいなことでもよしとしています。車の運転が苦手なので、いつも見知った道ばかりを通るのですが、別のルートを試してみるとか、いつもと異なるメーカーの食品を買うとか、初めてのジャンルの音楽を聴いてみるとか、そういう本当にささいなことばかりです(笑)それでも、そういうささいなことさえできない日も多いのですよ…人間は元気のないとき、新しいことにチャレンジできないのです…(だから、そんなときのために「いつもの」習慣が大事なのですね)

くじけながらも1日1新を繰り返していると、ささやかながらも「変化」があります。

今我が家の冷蔵庫や食品貯蔵庫にはマヨネーズ、ケチャップ、ウスターソース、レトルトのパスタソース、カレールウがありません。どれも数年前からほんの半年前まで常備していたものばかりです。

なくなりそうになると買い物リストに加えていました。決意して追放したわけではなく、買いそびれて「ない状態」だったときに、「なくても差し支えない、困らない」ことに気付いただけなのです。

マヨネーズに関しては、卵と油があれば簡単に作れることは知っていましたので、切らしたときには作っていたのですが、そもそもマヨネーズがなくても全くかまわないということに気付いてからは作る回数も減りました。(ある子ども食堂に来ていた、アレルギー体質のお子さんをもつお母さんのお話がヒントになりました)

つい最近冷蔵庫から消えたものはだしパックです。不織布に入った天然だしと煮干しの組み合わせが我が家の定番だったのですが、今では煮干しの粉末を直接入れるだけです。煮だす時間も不要で、なおかつミネラルがしっかり摂れるのが利点です。風味という点ではだしパックは素晴らしいのですが、ミネラル摂取の点ではもったいないのですね。(中身を直接食べるといいそうです)「だし」は日本人にとってはなくてはならないものみたいな扱いですが、それゆえにハードルが高く、時間や手間を考慮すると化学調味料に頼らざるをえなくなる…というのは中国出身の料理家ウー・ウェンさんの言葉です。中国ではわざわざだしを別にとるのではなく、野菜や肉・魚などの具材がそのままだしになると考えます。合理的です。さっそく取り入れました。ウー・ウェンさんを教えてくださったお客さまには感謝です!

ウー・ウェンさんの料理はとても合理的で素晴らしいのですが、とはいえ、中国のようにまるごと料理することの少ない日本人はミネラル不足になりがちなので、だしでミネラルを補う工夫も必要かと思います。

食品に限らず、なくてはならないものと思い込んでいて、ストックがないと不安になるものはいっぱいあります。常に「ある」という状態に慣れてしまっているため、「ない」という状態がとても不便で怖くなるのかもしれません。

「これがないと自分は生きていけない!」というものをあえて排除するのは心身に悪いかもしれませんが、買うの面倒だな…と思ったときに、買わないで過ごしてみようか…とトライしてみるのはいかがでしょうか。

いつもと違うことをしてみる、これだけでなんだか冒険したような気分になるものですよ。これからの人生は否応なしに冒険です。冒険に巻き込まれる前に、自ら冒険に飛び込んでいくのも悪くありません。

冬ははじまったばかりです。これから本格的に感染症の季節となります。気持ちを新たに、油断を排して、健康に留意して過ごしましょう!