FP資格をとってご家族で金融・経済を話題にしてください

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

最近イオンなどのショッピングモールへ行くと、「ブラックフライデー」という言葉をみかけます。

どうやら11月23日の勤労感謝の次の日(金曜日)から始まる週末の商戦のことらしいのですが、なぜ「ブラック」なのかちょっと不思議でした。ゴールデンもシルバーも使い古し感はありますが、だからって、ブラックとは…調べてみました。

日本の祝日、勤労感謝の日はアメリカ合衆国(プロテスタントの国はどこもでしょうか?)では感謝祭なのですね。日本の祝日のように、日が決まっているわけでなく、第4木曜日です。なので翌日は必然的に金曜日です。クリスマスに向けてのプレゼント商戦の火ぶたが切られる日なんですね。でも、なぜブラック?(感謝祭とは

最初にブラックを使い始めたのはフィラデルフィア州です。感謝祭の翌日のフットボールの試合に先立ち、大勢の買い物客が町に殺到し混乱したため、州の警察官は休みを取ることもできず、長いシフトを組んで勤務に従事していました。警察官にとっては休みももらえない多忙な一日ということでブラックという言葉が使われたそうです。(ブラックフライデーの由来

前座が長引きましたが、きょうは金融や経済の基礎知識を身につけて、家庭でも日頃から話題にしてみよう!というお話をしたいと思います。

日本の教育制度において、金融や経済は全くと言っていいほど出てきません。社会人になるまでもなく、学生であっても金銭のやり取りは必要ですし、18歳を過ぎれば自分で金銭の責任を負わなければなりません。にもかかわらず、金銭・金融・経済についての学習はカリキュラムにほとんどないのです。高等学校でようやく「家庭科」に金融教育が取り入れられたところです。

民間の資格にファイナンシャルプランナー(FP)というものがあります。ライフプラン(社会保険など)、民間の保険、金融資産運用、税金、不動産、相続の6分野で基礎的なことを学びます。基礎的なことと言っても、このような資格試験は、一応中学・高校卒業程度の学力を有していることを前提としています。そして日本では学歴は学力を保証しません。そうですよね、ご存じのように、1年経過したら進級するのがルールです。病気やけがなどで「学校へ行けない」という事情でもなければ誰でも学校へ行きさえすれば卒業認定を受けることができるのです。飛び級もない代わりに落第もない、これが日本の学校制度です。なので、資格試験などでは基礎的な用語などでつまずくこともあります。わからない用語は面倒でも辞書やスマホなどですぐに調べるとその後の勉強がスムーズになります。

さて、FPですが、機械的に覚えるという方法もありますが、社会人であれば、どの分野もなんとなく聞いたことがある、少しは経験があるという内容ではないかと思います。大学生だとそれがないために、丸暗記という効率の悪い方法を取らざるをえないために、社会人よりも合格率は下がります。

学校教育で扱わないのなら、家庭教育でやればいいのです。保育園さんも小学生さんも数字がわかるようになったら、お買い物の時などに、値段の話をしてみたらいいですよ。小学校高学年になったら、おうちの家計について参加させてあげてください。給与明細を見せて、社会保険のこと、税金のことを話してみてください。

図書館で本を借りたら、なぜただで借りられるのか、いっしょに考えてみてください。子どもたちの医療費が窓口負担ほとんどなしのからくりについて謎解きをしてみてください。保育士さんの給料はどこから出ているのか、なぜ公立の学校は授業料がただなのか。教科書はいつから無料となったのか、教科書会社の人はお金をもらっていないのか…

FPの6分野から日本社会、世界経済への窓口が広がります。

まずはお母さまからFP3級2級を取得して(2級なら履歴書の資格のところに記載できます)、世の中のからくりをざっくり理解したうえで、関心のある分野はさらに深く追求してみてください。お母さまが夢中になっているとお子さまはうれしいものですよ。(お子さんを監視するヒマがなくなるので、お子さまにとっては朗報なんですよ(笑))

ところで、奨学金はFPのどの分野かわかりますか?

ライフプランですよ。ここはその名の通り、ちょっと概念・範囲が広いのです。

奨学金は「親が借りる」のではなく「子どもが借りる」のですよ。教員の方でさえ、その辺があやふやな方がいらっしゃいます。18歳の子が数百万の借金を背負うのが「奨学金」です。世界的には返済義務のない給付型を奨学金というのですが、日本ではいわゆる学生ローンを「奨学金」と称しています。給付型はまだまだ普及していません。こういうことを踏まえたうえで、預貯金計画や投資計画を立ててください。NISAやiDeCoなどはその後のことです。慌ててというか、言われるままに口座を作って放置という方も多いのです。

お子さまが成長するのは光陰矢の如し。親が老いるのも time flies です。

お子さまのよき成長を支えるのはお母さまですよ!

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