こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。
よいお天気ですね。
悪いクセで、不安になります…
3月は落ち着きません…
暦年で処理する税金の確定申告が3月15日まで、そして4月1日から新年度。この短い時間のズレが慌ただしさの原因のような気がしますが…
ご家族の異動や進級・進学などを控えていらっしゃる方はてんてこまいの気分ではないでしょうか。もちろん気分以上に実際の業務がてんてこまいだと思うのですが、なんというか、急いでる方は電車の中でも走ってしまうように、実際の業務以上に気持ちが焦って不調になる方も多いのではないかと思います。(かつての自分…)
そんな忙しいときですから、効率アップとか、時短術とかのお話をするべきなのかもしれませんが…すみません!きょうは、土井善晴さんのお料理のはなしです!!
なんでこの忙しい最中に、買ってきたお惣菜ですませたいときに、料理家土井善晴なのかというと、最近買った「土井善晴のレシピ100」の表紙の裏側、1ページめくった途端に、次の言葉があったからです。
この本には、いわゆる時短料理、手抜き料理はありません。だからといって、手が込んだものもありません。
私は時短料理も手抜き料理も嫌いではありません。目の敵にはしていません。でも、そういったものを「うり」にしている本やサイトなどは嫌いです。
なぜなら、時短や手抜きは主観的、相対的なものだからです。人によって相当の幅があるのに、材料が2つだけだから手抜きとか、15分でできるから時短とか勝手に決めてあるからです。
15分でできると書いてあるのに、30分かかったら騙されたと思います。でも、そもそも人の技術はまちまちです。健常者が1分間に80メートル歩くことを前提にしている地図の徒歩で何分というのとはわけが違います。
そして「手抜き」は悪いイメージのある言葉です。手抜き工事は人災になります。どんなサービスであろうと、安くしとくから手抜きでいいかな?と言われてお金を払いたい人はいません。手抜き保育、手抜き医療、手抜き介護、手抜き運転…どれも嫌です。なぜ、料理だけ手抜きでもいいのでしょうか。
洗わない、使いまわすなども手抜きですが、かまわないということでしょうか。無駄なことをしない、しなくていいことをしないのは手抜きではありません。
以前、下のようなアンケート調査を見ました。
買ってきたミートソースをゆでたパスタにかける、買ってきたとんかつでかつ丼を作る、買ってきたドレッシングをサラダにかける…あなたはこのような手抜き料理をしたことがありますか?どう思いますか?といった内容でした。
びっくりしました(笑)
自分にとっては手抜きでもなんでもなく、ただの料理だったからです。男性が家事育児をすごくするといわれているノルウェーやスウェーデンは冷凍ピザの消費世界一です。ゆでたパスタに市販のソースもかなりポピュラーです。
ということで、土井善晴さんのレシピです(笑)
新聞に広告が載っていました。
「作り方ひとつで、定番料理がこんなに変わる!」
このフレーズに惹かれて本を買いました。
買ってホントによかったです。
1ページ目に書いてある土井さんの言葉だけでもうれしくなります。
家庭料理はだれでも作れると思います。「よし、作ろう」と思えば、手抜きなしでだれにでも作れます。最初から上手な人はいません。だれでも、慣れれば手際がよくなります。
ほんとにそうです。時短とか手抜きとかは出てくる幕がありません。
どのページ、どの料理にも、出来上がりのイメージと狙いが書かれています。
ハンバーグ、鶏のから揚げ、親子丼、煮魚、焼き魚、肉じゃがなど、誰もが目にしたり耳にしたりしたことのあるものばかりです。
ハンバーグや鶏のから揚げなど、年中食べられる料理には付け合わせで季節感を出すなど、ちょっとしたアドバイスもあります。
真冬にトマトやきゅうりを付け合わせたり、不作で高騰している野菜をそえなければいけないわけではないんです。
文章を読んで、写真を眺めているだけでも心が落ちつきます。
料理をしていれば、心が安心できることに気付きます、との土井さんのことば。もちろん、土井さんのいう料理とは、こういうものというきまりはありません。
お湯のわくのを見る、コーヒーをたてる、卵をとく、なんでもいいのです。慌ただしい空気に気持ちが焦って不安に苛まれたら、お台所でなにかを作ってみてください。
自分の手を使ってなにかをするのが、不安には一番ききます。