10月から暮らしにかかわる制度が大きく変わっています

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

すっかり涼しくなりましたね。空の星や月が冷たい空気の中でとても澄んでいます。

さて、10月から暮らしにかかわるいろんな制度が変わり、食料品をはじめとする生活用品の値上げも相次いでいます。

働く女性に大きく関係するところとしては、厚生年金の加入対象が拡大され、従業員数101人以上の会社に勤務する、週の労働時間が20時間以上のパートさんやアルバイトなどの非正規社員の方も厚生年金と健康保険の被保険者となり、保険料負担が生じます。

政府・国は「将来受け取る年金額が増えるということをメリットと思ってほしい」などと、保険料負担を避けて労働時間を少なくする主婦層などに対し、けん制しているようです…

政府の思いはわかりますが、家事育児その他の無償労働を余儀なくされている女性にとっては、今の目の前のことがすごく大変で大事です。パートだからといってお気楽に仕事をしているわけではありません。それでも女性の賃金は低額なことが多いため、保険料負担はやはり痛手です。国の思惑はさておき、自分は今後の人生をどう生きていきたいのか、子どもが成人した後はどうするのか、明らかに子どもへの関与が少なくなっていくなか、「自分は」どうしたいのか、自分との対話をしたうえで、制度のことを検討してください。そうすれば、政治にも自ずと関心が出てきます。

厚労省サイト

改正育児休業も、10月施行のものは育児休業の分割と、男性の「産後パパ休暇」と、従来とは大きく異なるものとなっています。「男性も女性も働くこと」を前提として、協力して子育てをすることができるように制度が改正されています。とはいえ、まだまだ自分ごとと感じていない男性も多く、女性は女性で、ただ育児休業取ればいいわけじゃない、との厳しい声もあります。これもやはり、自分は、自分たちは、どのような人生を作りあげていきたいのか、そういった自分自身との対話なくして決めることができないことです。

おかんの給湯室

最低賃金も変わります。ここ10年ぐらいは政府の介入によってかなり上昇しています。全国平均は961円、石川県は891円です。経営者にとっては痛手ですが、この時給は(全国平均の961円だと)1日8時間を20日間働いて15万ぐらい、社会保険料や税金を引くと手取り12~13万円ほどです。賞与無しなら年収150万ほどです。最低賃金とは別に、同一労働同一賃金、労働条件の改善が必要なことがわかります。

厚労省全国最低賃金一覧

食料品などの値上げについては、小麦粉を使った製品などが非常に高くなっている一方、影響を受けていないものも当然ながら多いのです。世の中全般がインフレではありません。パンやお菓子、パスタや麺類は手軽でおいしく、子どもたちが喜びますが、これらはすべて値上がりしています。野菜や果物、肉や魚はなにを選ぶかによって値段が違ってきます。旬のものを早めに食べきるのなら、見切り品でいいですし、魚の缶詰はレシピ本がいくつもあるくらいです。そして、お米は相変わらずの値段です。小麦粉が安価で手に入ったときは米を高く感じていた人がいたかもしれませんが、栄養価やレパートリーを考えるとコスパは高いのです。

値上げ商品一覧

こうでなきゃ、といった思い込みや決めつけをいったん脇において、今できるいちばんいいことってなんだろう?こどもや家族、自分自身の先のことを考えたとき、いい選択ってどれだろう?このように考えて、アイデアを家族で競ってみてはいかがでしょうか。