感染症の同時流行「トリプルデミック」にご注意を

寒中お見舞い申し上げます。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

大雪を警戒していたにもかかわらず、予想外の好天気。本当にここは北陸なのか、太平洋側のお天気みたいじゃないか…うれしいよりもなにやら心配です…

好天気で浮かれたくもなるが、インフルエンザの患者数は現行の統計開始以来最多になっているそうです。

新型コロナウイルスやマイコプラズマ肺炎も流行しており、3つの感染症が同時流行するトリプルデミック状態です。この3つが同時流行するのは初めてとのことです。

新型コロナが感染症法の5類に移行して徐々に手洗いやマスクの着用などの感染対策意識が低下したことによる「気の緩み」も要因の一つと言われていますが…

気の緩みと言われたら、そのとおりですが、ずっと気を張っているというのも無理なものですよね…

敢えて言うなら、外部環境に(コロナ感染なら5類とか)左右されるけど、自己判断ができない日本人らしさが要因として大きいかなと思います。

コロナ禍の間は毎年恒例のインフルエンザもぱったりなりをひそめてしましたし、マイコプラズマ肺炎を含む呼吸器感染症はおしなべて減少ということですので、集団免疫の低下も要因の一つと言われています。

今最も感染者数が多いのがインフルエンザで、今流行しているのはA型だとか。昨シーズンは2月にB型の流行が見られたとのこと。これから接種する場合はB型インフルエンザの予防に有効とのこと。

マイコプラズマ肺炎は全国的なピークは過ぎたものの、いまだ高水準とのことで、こどもや10代〜20代といった若年者への感染が多く、潜伏期間が長く解熱後も咳が長期間続くのが特徴です。

以前は4年に一回程度の頻度で流行していたためオリンピック肺炎と言われていたそうですが、新型コロナの影響で一度とばしてますので、これも免疫を持たない人が増加し過去最多の流行につながったと考えられています。

3歳までのお子さまはコロナ禍で感染が抑えられていたときに大きくなっていますので感染リスクは高く、少しの異変にも気を抜かず、かかりつけ医と相談して早めに対処してくださいね。

複数の感染症が同時に流行すると、感染症ドミノのリスクが高まりますので、病み上がりに無理をしないことが大切です。(お仕事が大変なパートナーが、行かねばなりません!と、体調不良をおして出勤しようとしていたら、なるべく穏やかに、きっぱりと止めてください)

自分が罹患してしまったら、ただもう、暖かくして栄養をとってやすんでください。〜しなきゃとか、行かねばなりませんとか、基本ありません。健康な人、少しでも状態がましな人がやればいいことです。

寒中見舞のこの時期は1年でいちばん寒い時期です。温暖化でそれほど寒くはなくなっても、感染症からの挑戦はなくなっていません。挑戦には応戦あるのみです。座して待つのは賢き人類の選択肢ではありません。

(参考情報:日本感染症学会インフルエンザ委員会委員長、倉敷中央病院副院長 石田直医師)

 

それではお体を大切に!