タサン志麻さんのレシピ本は座右の書でありバイブルです

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

きょうは、大好きなタサン志麻さんのことを書きます。

超有名人、予約の取れない伝説の家政婦タサン志麻さんですが、私が彼女を知ったのはほんの2年ほど前です。テレビを見ないのでテレビで活躍しているのを全然知らなかったのです。

家の近くのディスカウントストアに入っている小さな書店で志麻さんのレシピ本をみつけたのがはじまりです。簡単なフレンチが載っていてありがたいな、つくりおきしない自分にはささっと作れるレシピ重宝だなと思ったのです。

その本を参考に簡単なパスタソースなどを作るようになり、それまでなんとなく購入していたレトルトのパスタソースをいっさい使わなくなりました。

志麻さんいいわ~と思い、さっそく姉に「耳より情報として」教えてあげました。

すると…その人超有名人。芸能人の顧客ばっかり、すごい人だよ、とのこと。

大きい書店へ行ってみると、なんとタサン志麻さんコーナーがありました。少しずつ買い揃え、今では10冊以上の志麻さんレシピ本を所持しています。重複しているメニューもありますが、どれも大変貴重な教えが載っている、この仕事においてバイブルといえる本ばかりです。

タサン志麻さんはご存じのように、フレンチのシェフ歴が10年以上ある方です。そういう方がご家庭に入って家政婦をやるのですから、できあがる料理はフレンチレストラン顔負けのはず…ですが、そうではないですよね。なぜって、フレンチレストランにあるような調理器具や材料が各ご家庭にあるとは限らないからです。ないのが普通です。じゃあ、フレンチのシェフといえども、本格フレンチは無理なのか?

答えは無理ですね。でも、そのご家庭ご家庭に合ったフレンチができるのです。

志麻さんは、あれがないとこの料理は作れない、道具はこれ以外はダメなど、調理師時代の思い込み、思い上がりを叩き直してくれたのが家政婦の仕事であるといいます。家政婦の仕事が家庭で楽しく食べるという原点に立ち返らせてくれたといいます。

志麻さんほどの料理人が、専門教育を受けてシェフ歴が15年もある人が言うのです。

志麻さんの本は自分にとってどれも座右の書です。

お客様のおうちという、究極の人さまフィールドで仕事をする者にとって、実に大切なことがいっぱい書かれています。あかの他人を家庭に入れることに抵抗のある日本において、ご家庭内で仕事をさせていただくことは本当にありがたいことです。

私は実はフランスにちょっと苦手意識があり、あまり好きになれないのですが、志麻さんをとおしてフランスの文化にふれることも楽しさのひとつです。

国が違えば考え方も異なります。日本はフランスをはじめ、EU諸国を模範とすることが多いのですが、特に男女共同参画の分野など…でも、どこかあこがれっぽい浮かれ気分が見え透いているのです。

志麻さんのご主人はフランス人で、育児も家事もフランス男らしく、よく手伝ってくれる(手伝うというか、やるのが当然なのですが)ようですが、厚労省あたりはこういうところをつまみ食いして、EU諸国では男性も家事を当たり前にこなし~とか言って、日本の男性に圧力をかけています。

志麻さんのご主人は大当たりってところです。

ぜひご主人のダメっぷりもどこかでご披露していただけると嬉しいのですが(笑)

私はちょっと志麻さんにかぶれすぎているところはありますが、日本のEU諸国見習え、向こうの男性は~女性は~というのはまゆつばものと思っています。

志麻さんは、けっしてフランス礼賛ではありません。フランスが好きなのと、ご主人がフランス人なのでその文化を受け入れ、尊重しているのですね。

フランスであれ、どこの文化であれ、その違いを知り楽しむというのがいいのではないでしょうか。

私はタサン志麻さんに傾倒していますが、国としてはイタリアとロシアが好きです。