わが子の専門家はあなたですよ。

みなさん、こんにちは。BeBRAVE.S代表の明正明美(みょうしょうあけみ)です。

保育士時代のことを少しお話いたします。

私は20代の終わりに公立の保育士養成校に入学し、30代前半は保育士の仕事を経験しました。(授業料は月5,500円で、ピアノの月謝よりも安かったのです)(お給料もとっても安かったんですよ!)

初めて勤務した3歳未満児ばかりのいる児童養護施設では2人の赤ちゃんを担当し、それはそれは目に入れても痛くないほどにかわいがりました。母親でもないくせにわが子のように入れあげ、他の職員とぶつかってばかりいました。…反省してます。

私は当時発売されたばかりの、イギリスの言語治療士の第一人者:サリー・ウォードの著書「0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児」という本をさっそく購入して熱心に読んで実践しようとしました。

この本は大変すばらしい内容で、新人保育士のやる気に火をつけるに十分でした。

ところが、ひとつ困ったことがありました。

発達の目安がことごとく自分の勉強したものと異なるのです。

保育士時代の教科書や日本人が書いた育児関係の本、そして目の前に数十人いる生の子どもたちの姿とずれているのです。

1~3か月ぐらい発達の目安が早いのです…

私は途方にくれました。

そもそも私が他の職員とことごとくぶつかっていたのは担当する子どもの発達をめぐってでした。

800グラムほどのちーちゃなちーちゃな男のベビーちゃんで、半年間保育器で過ごし、私のもとにやってきたときも「新生児」扱いでした。当然ながら発達は遅れているわけです。それなのに、院長は成長が遅いとブーブー言いますし、他の職員からは集団生活についてこれないみたいなことを言われてぶんむくれていたのです。

それなのに、このすばらしい本はさらに発達が早いのです。

(おわかりかと思いますが、いい年をした困ったさんでした…)(もう一人の担当児は女の子でしたが、それはそれはやんちゃなギャングみたいな子で、私はこの子もちびギャングと呼んでひどくかわいがっていましたので、他の職員は困惑していました。だって、鬼の担当保育士が目を吊り上げて怒るので、叱り方一つも気を遣うのです…ごめんなさいでした…)

私は結局、この素晴らしい本を本棚にしまい込んでしまいました。今ならわかります、

国が異なれば子どもの発達も違う。

国が同じでも子どもはみんな違う。

平均とか、平均値とかそんなの子どもの本質と全然関係ない。って。

でも今現在、

この平均とかってものに昔よりはるかに多くのお母さんたちが苦しめられている。

核家族化や地域での孤立で世間からは自由になっているはずなのに、なのに、なのに…

インターネットという世間が絶え間なくお母さんたちを苛む。

スマホで育児のこともすぐに調べることができる。

そして目の前の真実のわが子ではなく、ネット情報を信じている。

ネット情報なんかに振り回されちゃダメ!って、ちゃんと言える年配者は少なく、若者以上にネットにべったりで、不安を増長するようなことまで言ってる年配者がいる。

そんな今の時代の流れに対し、それは違うよ!って声をあげ続けているのが詩人でエッセイストの浜文子(はま ふみこ)さん。

育児に王道はない。わが子の専門家はあなた。

そうなんです。

なにも人のアドバイスに一切耳を貸すなというのではないのです。

でもあなた以外の人はあなたのお子さん以外のことは知っていても、あなたのお子さんのことはそもそも知らないのです。それだけのことなんです。

医者や保健師、教育者なども同じです。

専門家ではあるけれど、それは子ども一般の専門家ということであって、あなたのお子さんの専門家はあなたなんです。

すごく簡単なはなしだったでしょ?

こんなんに長くなってごめんなさいよ。

ありがとう。

元気出して!