子どもの命と未来を守る防災を

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

北陸地方を始め、日本海側はお正月どころではありませんでした。災害は盆暮れ忖度しない、そんなことはわかりきっているのですが、はじめて身をもって防災の必要を実感しました。はじめての津波警報にすっかり慌てふためき、スーパーの駐車場から一目散に高台にある小学校まで逃げました。幸い津波の心配はないということがわかり、夜には家に帰ることができました。

家には防災バッグが3~4個あります。備蓄品もローリングストックでそれなりにあります。でも、スーパーに出かけたときは、30分ほどで戻る予定で、身軽軽装でした。車の中には飲料水や食物はありませんでした。断水はありましたが、数時間で解消されました。

地震後2時間で飲料水を始め、パンやジュースなどの飲食物、その他の生活用品がスーパーやコンビニから消えたようですが、これは定番の出来事だということです。人は危険を感じると同じ行動を起こすようです…

のと里山海道の入り口のせいか、何十台もの消防車のサイレンの音がひっきりなしに鳴り、報道関係、自衛隊のヘリコプターも上空をよく飛んでいて、余震も多く、しかもけっこう大きく(震度4とか)不安な数日でした。

各集荷場に救援物資は届いているものの、道路状況が悪く、被災地に届けることができない状況となっています。通行止めになっていない道でも一般車両では通行が難しく、立ち往生してしまい、消防や自衛隊の救援に支障をきたしており、やむなく一般車両の通行を規制し、一方通行で対処しています。

防災についての本はどなたも1冊ぐらいはお持ちだと思います。私は何冊も持っています…どれもあらあらと目は通していましたが、書かれていることは1割程度しか実施していませんでした…

防災や備蓄といっても、高齢世帯なのか、成人ばかりなのか、赤ちゃんや幼い子どものいる世帯なのかによって準備するものは違ってきます。

きょうはアナウンサーで防災士の奥村奈津美さんの「子どもの命と未来を守る!「防災」新常識~パパ。、ママができる!!水害・地震への備え~」をご紹介します。

タイトルにあるとおり、小さなお子さんのいるご家庭向けの防災の本です。避難生活のこと、自宅を避難所にする方法、非常持ち出し袋の作り方、毎日やっておくことなど、こまかくアドバイスがなされています。「毎日やること」が特に重要ポイントです。奥村さんは、備えには順番があり、防災グッズをどれだけ買い揃えても、使う前に命を落としてしまうことがある。普段使えるものでないと、災害時に使いこなすことはできないと言います。

南海トラフ地震は30年以内に70%以上の確率で起きるといわれています。25年後なのか、10年後なのか、5年後なのか、1年後なのかわからないのです。最悪で32万人以上が死亡するという想定も出ています。知っていることで守れる命があります。

地震発生から5日経過し、被害が明らかになってきて、死者数は増えていく一方です。1~3時間の距離のところで起きていることとは思えません。早い救援、収束を祈るばかりです。