子どもたちを犯罪から守るには

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

あれだけ積もった雪も連日のお日様で残り少なくなってきました。田んぼや山々の雪も目に見えて減ってきました。寒い冬が終わるのは嬉しい反面、あまりに短い冬に惜別の思いもなきにしもあらずです。なんといっても尋常ならぬ暑さの訪れが年々早くなっていますから😓

小中学校の夏休み期間の見直しが必要と思われるほど酷暑が長期化していますよね⋯

今日は子ども関連のお話をします。

 

先日知人宅の小さな集まりで、全国子ども見守りボランティア協議会会長平寿彦(たいらことひこ)さんのお話を聞く機会がありました。

平さんは、2001年6月に起きた大阪池田小校内児童殺傷事件のあと、「子ども見守りボランティア」を全国で初めて結成し、78歳の今も毎日通学路に立ち、子どもたちを見守っています。

当時平さんには自宅近くの保育園に通うお孫さんがいたため心配で、事件翌日にはご近所さんを集めて保育所キッズレスキュー隊を結成し、不審者侵入の際にはすぐに駆けつけられるようにしたとのことです。すごい行動力です😳

平さんたちは、よいことをしたとの思いで、ほめられたくて(😊)警察に報告に行ったそうです。しかし、警察からは「不審者がすでに施設内に入ってから駆けつけてどうすんの?しかもじいさんばっかり集まって」と、ちっともほめてもらえなかったそうです。警察は不審者が侵入しないよう「予防」しないとあかん!!と言うのです。

平さんのすごいところは、さっそく不審者侵入防止の次なる行動を開始したことです。全国に先駆けてスクールサポート隊なるものを結成し、4年後にはじいさん仲間を集めて(当時平さんはまだ50代ですからそれほどじいさんではないですが💦)小学校内毎日常駐サポート隊を結成、翌年2005年には大阪池田小学校を現場視察し、児童の遺族に、「この活動を必ず全国に広める」と誓ったのです。

その誓いどおり、金沢市子ども見守りボランティア協議会を市長の要請を受けて設立、その後石川県協議会、さらには全国協議会まで発展させます。

このように書くと、まるでとんとん拍子に進んだように思えますが、8人の子どもの命が奪われ、50人近くの児童職員が重軽傷を負ったにもかかわらず、見守りボランティアの予算はなかなかつかず、政策決定、予算獲得のプロセスは平さんの話の中の核心部分でした。

テレビでの国会中継や与野党党首の討論などを見るだけでは到底分かり得ない(ましてやYouTubeやXなどの動画などでは逆立ちしても分かり得ない)、政策実現に強く関わった人間からみた「政治」というものが語られていました。

平さんがどれだけ行政に見守りボランティアの重要さを訴えても全く取り上げてもらえず、政治家へ陳情しましたが、宴会政治、派閥政治がはびこっている政党では、派閥の下の方のボスへの接待から始めなければならず、事がことだけにそんな迂遠は許されませんから別の政党に持って行きました。

しかし、政治家への陳情は全国から大量にありますから簡単には取り上げてもらえません。とりあえずこれまでの活動を記録した分厚いファイルを提出したところ、数日後には返事が来て、ある政治家が協議会顧問となることで予算をつけることができたそうです。平さんの「行動実績」が決め手でした。

平さんは、「自分は1円も使わなかった」と言います。

賢しらげに、わかったような顔で「政治には金がかかる」と言い放つ人がいますし、それを真に受けている人が多いです。しかし、平さんは1円も使わずに年間数億円の予算を獲得しました。政策に金がかかるのは当然ですが、多くの人が政治家に頼みごとをするにも金がかかると信じているようです。

 

ところで、平さんは長年保護司もされていますが、元受刑者に「何がいちばん怖いか」と聞くと、「地域の人の目」と言うそうです。

見守りボランティアがなぜ犯罪を予防できるのか。

地域住民がいつも互いに子どもたちやお年寄りを気にかけて、住宅街や商店街にその姿が見えると、犯罪に着手しにくく、犯罪意欲が削がれるそうです。

なお、通学路に見守りボランティアが立っていることで、交通事故もかなり防げるそうです。これは納得です。子どもたちの通学時間帯は大人たちの通勤時間帯とかぶっています。大人たちは遅刻すまいと殺気だっています。焦りからついスピードが出ます。子どもの姿を見て気をつけないといけないと思いながらも気持ちは仕事です。しかし、見守りボランティアの人がいると、旗で規制されますし😅、スピード上げてると親の敵みたいな顔で見られますから、蛍光ジャンパーを見たら気持ちが締まります😊

平さんのお話、本当に貴重でした。全国で講演されているとのこと。今度はもっと時間を取って、更に深く知って理解したいと思いました。

年度末に向かい、世間は慌ただしくなります。とりわけ学校は忙しい時期です。子どもたちがおざなりにされないよう、キョロキョロちょこちょこ体を動かしましょう!

大阪池田小学校内児童殺傷事件

附属池田小事件 - Wikipedia

子ども見守りボランティア

金沢が発祥 「子ども見守りボランティア」 主要メンバーの“祖父母世代”の高齢化などで存続の危機に “親世代”の参加を促すため 出勤時間の調整など可能にするよう石川県に支援を要請 | TBS NEWS DIG
通学路で毎日、子どもたちの登下校時の安全を守る「見守りボランティア」が今、高齢化の波を受け存続の危機に立たされています。そうした中、参加者の幅を広げようと、新たな取り組みが金沢市で始まろうとしていま…