こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美です。
北陸地方は梅雨らしいお天気です。梅雨の時期はアジサイだけでなく他の花もあざやかでいきいきしています。
自分的には悪くない季節と思っています
内閣府男女共同参画推進局では、毎年6月23日から6月29日までを「男女共同参画週間」として、各地で男女平等・男女共同参画をテーマにイベントをやっています。
男女共同参画ってなに?って方は次のサイトをチラッとごらんください。
私はかれこれ5年近く町と県の男女共同参画推進員をしています。
なり手がいなく、不人気なポストです…
県の推進員選任は市町に任されています。市町の担当者は苦悩しています…
どうしても、今年もいいですか?的なかんじになってしまいます…
余談はさておき。
石川県ではプロレスラーの蝶野正洋さんのトークイベントと、大学生を交えたパネルディスカッションがありました。
プロレスラーと男女共同参画?
なんかミスマッチなかんじがしないでもないな…と思いますが、蝶野さんは奥様がドイツ人なので、そこから男女平等論をお話されるのかなと推測していたのですが…
蝶野さんはとっても日本のオジサンでした
蝶野流!仕事と家庭の両立論~男女がトモに活躍するために~
こんなタイトルだったので、欧米ではこうだ、日本の男はなってない、こんなかんじでバリバリの男女平等論、仕事と家庭の両立論を展開するのかと思いきや、ほぼ雑談でした(笑)
けれども、とつとつと話される内容は、著名なフェミニストや研究者に劣らぬ鋭い視点、指摘でした。
蝶野さんは奥様とアパレル会社を経営していて、いっしょに働いているのですが、夕飯の支度のために奥様が1時間早く帰ることが理解できなかったと言います。
なぜなら、夕飯・料理というものは自分が家に帰ればできているものと思っていたからです。
誰かが準備している、という視点に全く欠けていたということです。
料理以外にも女性は1日中なにかしら家の仕事をしている。
名もなき家事がいっぱいあるのですね。
無償労働といわれるものです。
男性にはそのことがわからないのです。
あって当然。空気みたいなものです。
外注すれば、支払いが生じますが、家族がやれば無償です。
痛くもかゆくもないわけです。
家で何もしていないのは自分と犬ぐらいだ…と。
蝶野さんは少し反省されていました
男は言われてもダメなんだそうです…息子さんと娘さんがいらっしゃるのですが、お兄ちゃんはやっぱりダメだとか…
何回も言われたらそのうち言われなくてもできそうなものですが、ダメだそうです。
だから、女性にはいつも、次のように言うそうです。
男は変わらない。男には学習能力がない。
しかし、そこをわかったうえで、それでも言い続けてほしい。
言われている限り男は(しぶしぶでも)やる。
きっと、こう言いたいのだと思います。
言われなくても察してほしいとか、配慮してほしいとか女性は望みがちだが、それは無理なはなしだ。
だから、あきらめないで、言い続けてくれ…
言わなくなったら元の木阿弥だから…
かな?
実は蝶野さん、消防団の活動もされていて、さいしょのうち、男女平等とか男女共同参画より、地域防災の話をいっぱいされていたのです。
あれ?と、思ったのですが、最後につながりました。
防災って、地域によってやりかたがすごく多様なんです。
当然です。
地域の特性が違うわけですから。
宮崎県の消防団は野焼きを担当しているそうですが、他の消防団からしたら、え?マジで?消防団が火つけてんのか?って驚かれます(笑)
つまり、男女の役割分担とかいうものも同じなんです。
ところ変わればです。
蝶野さんは奥様がドイツ人なのでドイツでは当たり前のようにレディーファーストを実践していました。周りはみんなやってますから。でも日本ではすごく異様に映るらしく、奥様から「恥ずかしいからやめてほしい」と言われ、日本流になったそうです。
男女の役割分担などと言わず、その状況で、できる人ができるこをやるのが大事だと。
ただ、年代や環境で考え方が違うから難しくはあるだろうと。
ただ…
男は仕事、女は家庭とかいってところで、実際に男が仕事をしているとこを妻が見たら、たいしたことしてないじゃないのよ!ってなるだろうって。
蝶野さんの奥様も試合を見にきて、「あなた2分しかファイトしてないじゃないの!」とかなって、以後、どんなに仕事で疲れたと言っても信用してもらえなかったとか…
蝶野さんのように格闘技を生業にしている人でさえこれです。
ちょっと欧米流の考えだなと思ったのは、最終日の試合で全力を出し尽くしたらいかん、家に帰ってもう1ラウンドってやつです。
妻は妻であってお母さんではないのですね。
この点、日本では夫の勘違いが横行してるかも…イタリアとかもそうかも…
実際仕事が大変な人もいるでしょうけど、それだけが家で何もしない理由ではないです…
これ、女性よりも男性のほうがギクリとしたんじゃないでしょうか。
仕事ぶりを妻や子どもに堂々と見せられるという男性はどれだけいるでしょうか。
プロレスラー蝶野正洋さんのお話は、とつとつ、でも、痛い突きがありました
前回(コロナ前の2018年)はフェミニストでおひとりさま老後などの書籍で有名な上野千鶴子さんの講演でした。
話しぶりはずいぶん違いますが、するどい指摘という点ではいっしょです。
またまた余談ですが、石川県知事はあいさつのとき、コロナ感染のことばっかり言っていました…
それが一番の懸念事なのはわかるけど、くどかったです~~
以上です。