離乳食のことで悩んでいるママへ

こんにちは。BeBRAVE.Sの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

きょうは食べること、離乳食についてお話をします。

親にとって、こどもの食事は睡眠と並ぶ一番の心配事・悩みごとであり、ストレスの原因となっています。

食べることは睡眠と同様、生物にとって不可欠であり、成長にダイレクトにつながっていることなので当然です。

特に新米ママは不安が尽きないと思うのです。

身近に育児のことを相談できる人がいないなかで、情報だけはいくらでも無限に探すことができ、SNSによってよそのお子さんの成長を知ることもできます。

でも、情報は探せば探すほど不安になるものです。

 

情報は「探す」ことよりも「気づく」こと。

このように言うのは、保健学博士・管理栄養士であり、相模女子大学栄養科の教授である堤ちはるさんです。(著書「食」をとおして育つもの・育てたいもの)

「情報」を探すことはできても、そこからこどもの「状況」に気づくことができず不安になり、さらに情報を探すのだけどもやはり気づくことができずに、ますます不安になり、育てにくさを感じてしまう保護者が増えているように感じる…とのことです。

世の中にこれだけ情報があふれていて、誰もが簡単にアクセスできる状況であれば、そうなるのもやむを得ないとも思います。

離乳食の本にしても、リアル書店にしろ、ネット書店にしろ、さまざまな種類のものが山ほどあります。どれを参考にしたらいいのか迷うのは当然です。

時代によって離乳食や幼児食、ひいては食に関するトレンドというものが全く違います。かつてはよいとされていた食材や方法が現在ではよくないとなっていたり、かつてはとんでもない!と言われていたことが今では当たり前となっている、こんなことが多いのです。

そこで、離乳食について今から学ぼう、準備しなきゃと思っているママに、ほんの少しですが、参考になればいいなという程度ですが、ささやかなアドバイスをしたいと思います。

離乳食の本やサイトの著者・管理者・監修者が誰なのかに注目してみてください。

栄養士や管理栄養士、料理研究家が共同で出しているものが多いようですが、他にも医師によるもの、小児学や保健学などを専門とする研究者によるもの、薬剤師が書いているものなどがあります。基礎資格がなにかによって、重要視するものに違いがあります。また、離乳食をはじめ食についての本などはタレントやブロガーなど、専門家以外の人も多く書いています。

自分が最重要視するのは何か、自分はどんな考えなのか、そこに合致するものを選んで参考にするのがひとつの方法です。

わからなすぎて、何が大事なのか、どうしたいのかがわからない…というときは、とにかく目の前の赤ちゃんをじっくり眺めて観察して、あれこれ想像してみてください。

そして身近にいるパートナーや友人や家族に聞いてみて、話をしてみてください。

役に立ついい情報、有益な情報を得るためではありません。話を聞くことで、その人がどんなことを思っているのかを知るためです。身近な人が赤ちゃんに対してどんな考えをもっているのか、食についてどう考えているのか、そういったことを知ることは、自分自身の考えを知る・発見するうえでとても役に立つのです。

また、いくつかの離乳食の本の「はじめに」の部分を読み比べてみるのもおすすめです。ここには著者の離乳食や食に対する考えが記されています。

ついついレシピから入ってしまいますが、それだとおいしそう!とか、難し!とか、直感で決まってしまいますからちょっと後悔するかもです(笑)

日本のママは(パパもですが)とにかく真面目なため、離乳食は悩みの種となりがちですが、欧米などはそこまで神経質になっていないようです。

ドイツは既製品の安全基準が日本より高いこともあり、べビーフードが一般的ですし、フランスは予約の取れない伝説の家政婦であるタサン志麻さんによれば、大人と同じものをアレンジするだけとか。

ママの神経質は赤ちゃんにてきめんに伝わりますから、ママがリラックスして気持ちをラクにして、楽しい気分でいることがイチバンです。

赤ちゃんが教えてくれることは、書籍やネットの情報の何倍もの価値がありますよ。