育休と仕事復帰

長期間にわたる育児休業の後の仕事復帰はなかなか勇気がいります。

いろんな不安があるかと思いますが、主な不安は次の2つ、

1 仕事のブランクが長かったことに対する不安

2 育児と仕事の両立ができるのかといった不安

ではないかと思います。

この2つの大きな不安を軽減させるいくつかの提案をしたいと思います。

 

仕事のブランクに対する対処法

① 会社(直属の上司や人事部、社長など)と面談の場を持ちます。

妊娠の報告の時、産休に入る前(産休までの1か月間)、育休から復帰する前(復帰前の1か月間)、復帰後3か月経過したとき、この4回で復帰後の働き方について自分の希望を伝え、会社と折り合いをつけます。

Q 具体的にはどんなことを話すのか?

A 出産予定日、産休・育休開始日、復帰日の希望、雇用形態は同じか、勤務時間などの希望、正社員であれば短時間勤務を希望するかどうか、家族など育児を手伝ってくれる人の状況など。仕事復帰をふまえたことを話し合います。

 

② 産休に入る前に、自分の仕事内容を整理して書き出してみます。

自分が担ってきた仕事は誰が代わりにやってくれるのか、仕事のカンはどれくらいの期間で取り戻せそうか、休業中にやっておいたほうがいいことはないか、新しい資格で役に立ちそうなものがないか、家でできるスキルアップはないか…

長期休業を取ることで仕事のブランクはできますが、これまで時間がなくて取り組めなかったことができる可能性もあります。自分の仕事を見直すいいチャンスです。

 

③ 休業中、定期的に会社から情報提供をしてもらうようにします。

お客様や利用者さんに発信してるおたよりなどがあれば送ってもらったり、自社ホームページで閲覧できるようなら積極的に見るなどしてください。人事ニュースや会社のルール変更なもメールなどで知らせてもらうようにしてください。復帰したときにはじめて知るよりも、あらかじめ情報を知っていたほうが心の準備ができます。

 

育児と仕事の両立ができるのかといった不安に対する対処法

① 自分の健康を第一に考える

第一に考えるのは赤ちゃんの健康のことじゃない?きっとそのように考えるママが多いはず。でも、自分の健康が害されると(心でも身体でも)赤ちゃんの健康を考えられなくなってしまいます。出産後の自分の身体を十分気遣ってください。

 

② 赤ちゃんという家族が増えることで激増する「やるべきこと」To Do リストをパートナーなど家族と分担しましょう。

出産前には当たり前にママがやっていたことを、思い切って「やらないこと」にしてみたり、パートナーや家族が自分でやるようにしてみます。

 

③ 赤ちゃんのお世話をしてくれる人、機関を確保しましょう。

・ 保育園等はマストです

・ 病児保育サービスも登録しておけば助かります

・ ファミリーサポーターも登録しておくことをおすすめします

・ 親戚、知人、友人に出産のお知らせをしてピンチヒッターのリストに入ってもらいましょう

 

④ いろんな事態を想定して練習・シミュレーションしてみましょう

なにごとも練習・訓練が必要です。取引先のお客様へのプレゼンをぶっつけ本番でやる人はそうそういないはずです。保育園・小学校ではいろんなことを訓練します。大人になると多くの人がぶっつけ本番で体当たりして心や体にケガをします。

想像してみる…これは本来楽しいことなんです。「赤毛のアン」のように孤児院生活の子だけの特権ではありません。家事育児の分担を提案したときのパートナーの反応、子どもの発熱で親に電話した時の反応、初めての病児保育の窓口で…、保育園の慣らし保育、職場に保育園から電話連絡があったとき、保育園のお迎えに遅れてしまったとき、パートナーにお願いした買い物がとんでもないことになっていたら…

どれも想定内!って言えるくらいに、想像してみようね!