新型コロナによる女性雇用・生活への影響と支援のあり方(YouTube)

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美です。

去る6月29日に、内閣府男女共同参画局と労働政策研究・研修機構(JILPT)の共催でオンラインによる労働政策フォーラム「新型コロナによる女性雇用・生活への影響と支援のあり方」の各報告とパネルディスカッションが開催されました。そのときの動画がyoutubeにアップされています。

第2部 パネルディスカッション

キーワードは「シーセッション、She cession  女性不況」でした。

つまり、コロナ不況とは女性不況であるということが、JILPTの研究員やジェンダー論の教授、男女共同参画行政関係者、シングルマザー支援団体の他、自立生活サポートセンターもやいスタッフらの報告によって明らかになりました。

前回の大きな不況は2008年のリーマンショック時で、そのとき職と同時に生活基盤も失って若年層もホームレス化しましたが、その多くは製造業に従事する派遣労働などの男性でした。

食事の配給に並んでいたのはほとんどが男性でした。

男性を中心とした不況、 ヒーセッション He cession だったのです。

大西さんの報告の中で、「電話相談は女性もいたが、これまで路上での相談や、野外での炊き出しに女性が並ぶことはまれだった。路上で男性に交じって支援を受けることは女性にとってリスクが高い。今回、一定数の女性がいたことがこのコロナ禍における特徴である。子連れで来る人さえいた。10年支援活動をしているが、こんなことは初めてだ」という言葉がありました。

私は去年の秋ぐらいの時点では、コロナによる被害は程度の差はあっても、平等に世界中の人に男女を問わずふりかかっていると思っていました。

「程度の差」というのを軽視していました。

JILPT研究員の周さんによれば、昨年のかなり早い時期から海外の識者によって「シーセッション」という言葉が用いられていたようです。

今コロナ感染危機が新たな局面に来ています。

子どもへの感染が広がっており、12歳以下の子どもたちはワクチン接種の対象となっていません。

ワクチン接種そのものも万能ではないことがようやく理解されてきました。

女性が育児を担うのが当たり前とされている日本においては、子どもの病気やケガ、休校や休園といったことで女性が雇用を失うリスクはとても大きいのです。

女性により大きな打撃があったのは世界共通ですが、日本には日本特有の事情があります。

配偶者のいる人もいない人も、子どものいる人もいない人も、女性は男性よりも受けている被害は大きいのですが、とりわけ、シングルマザーの困窮が顕著であることが報告からわかります。

 

以下のサイトから報告資料や動画がすべて閲覧できます。

新型コロナによる女性雇用・生活への影響と支援のあり方

昨年末にアップした「シングルマザーだけじゃなくパートナーのいる女性もコロナ禍で追い詰められています」もお読みいただけたら嬉しいです。