誰が料理を作るのかは大事であると同時にどうでもいいことです。

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美です。

みなさんは、料理研究家のケンタロウさんを覚えてますか?

10年ぐらい前までテレビや雑誌などで大活躍していた方です。

9年前にバイク事故に遭い、重傷を負って、今でも車いす生活を送っています。

私はケンタロウさんが大好きです。

過去形ではなく、現在形です。

ケンタロウさんの本を20冊以上持っています。

今でもよくレシピ本を眺めています。

ケンタロウさんの料理というよりも、ケンタロウさんの料理に対する思いがすごく好きです。

ケンタロウさんのどのレシピ本にも、ケンタロウさんの料理に対する思いと、うれしい顔が出ています。

ある本でケンタロウさんはこう言っています。

 

家でごはんを作らなくても、おいしいものは食べられる。

いちばん大事なのは、おいしいものを食べることであって、作ることではない。

だから家で食べたって、定食屋さんで食べたって、ほんとはどっちだってかまわない。

毎日外食だって、おいしいものを食べられるなら、ぜんぜんまったくかまわない。

それでもなお、自分で作るのは、自分で作ったからこそのおいしさとうれしさがあるからだし、作ること自体が楽しくてうれしいからだ。

かっこいいキッチンツールがあったって、新鮮な食材があったって、ものすごい技術や知識があったって、作るのがつまんなくておいしくないならしょうがない。

たいした技術や知識がなくても、楽しくておいしければそれでいい。

 

私はケンタロウさんから料理以外にも楽しいことをいっぱい教えてもらいました。

でも、ケンタロウさんみたいに生きることを楽しめないことがあります…

仕事に家事に育児になにやかやと忙しいと、つい、誰かのせいにしたくなり、好きな料理なのに、モノや人に八つ当たりしながら作ることもありました…

子どもにとって、お母さんが料理を作ってくれるのはうれしいことです。

でも、お母さんがイライラして、プンプン怒りながら、テーブルに鍋やお皿をドン!って置くと、うれしい気持ちはシュー――――ってしぼみます。お腹がぎゅーってなります。

サバの水煮缶でササっとメインメニューやあと1品を作るのはそれはそれですごいことですけど、サバの味噌煮缶をそのま出したっていいのです。イワシのかば焼きをそのまま出したっていいんです。

出来合いのお惣菜を買ってきてもいいのです。

お母さん以外の家族が作ったっていいのです。

よその人が作ったっていいのです。

イライラプンプン八つ当たりをお金に換算できたらけっこうな出費です。

出来合いの物や外食や代行サービスのお金といい勝負です。

家族みんながニコニコになるのに、これじゃなきゃ!ってものはありません。

オプションは無限なんです。

思いつくもの全部活用すればいいんです。組み合わせればいいんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ケンタロウは楽しくてうれしいことをいっぱい教えてくれます。

レシピ以上の贈り物です。