この世に生まれたら最後、苦難の連続ですよ、赤ちゃん!

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

「生まれる」って、どういうことなのでしょう。

民法では胎児には原則的には権利がありません。

母体から体がすべて出た時点で、はじめて人間として権利の主体になります。

出産間近のお母さんのお腹のなかにいる赤ちゃんは、直接目には見えませんが、確実にこの世に存在するのです。

この世とは?お母さんのおなかの中は「この世」ではないのか?

「生まれる」って、なんて不思議なんでしょう。

この世にすでに存在していながら、「産まれる」前には、お母さんのお腹の中にいる時点では、まだいないものとして、人口としてカウントされないのです!

あと少しでこの世にやってくる赤ちゃんを待っていると、不思議で神秘で、当り前のことが当たり前と思えません。

最近読んだ「ふたつの月の物語(富安陽子)」には、亡くなった人を生き返らせる神事というのが出てきます。

正確には「生き返らせる」のではなく、「時間を遡って、死なないよう操作する」のですが、そういったことをしても、なぜかその人は早く亡くなってしまうそうです。

ある僧侶のことばがありました。「生まれることは偶然だが、死は必然」であると。

生まれるということは、医学の発達した現代では偶然というかんじはしません。

でも、生命そのものが生まれる瞬間はたしかに偶然としかいえません。

無数の精子や卵子が誕生しますが、受精卵となるのは奇跡のような確率ですし、育たずにその生命を終えることもあります。

これほど医学が発達し、神の領域にまで達したのではと錯覚を起こすほどの世の中にあっても、生命は、人間に限らず偶然のたまものなのです。

生命って、なんて不思議で神秘で興味の尽きないものでしょうか。

これからご出産を迎えるお母さまが、無事であるようお祈りいたします。

お腹の中でわがままいっぱい、好き放題だった赤ちゃん、いよいよこの世デビューですよ。

この世に生まれたら最後、苦難の連続ですよ!

覚悟して生まれてきてくださいね!