妊産婦さんの死亡原因第一位は自殺です。だから男性の育児休業取得が必要なんです。

こんにちは。BeBRAVE.S代表の明正明美(みょうしょうあけみ)です。

みなさん、パパ休暇ってご存じですか?

聞いたことあるような…新しい制度?ってかんじでしょうか。

実をいうと、男性の育児休業のことなんです。

なんでわざわざ「パパ休暇」なんて愛称で呼んで宣伝してるのかっていったら、男性ならではの特典があるからなんです。

女性は短くても長くても(原則子どもが1歳まで、その後事情により、1歳半まで、さらに2歳まで伸ばせます。もちろん数日間、数週間、数カ月といった短期間もオッケーです)原則1回限りの取得です。介護休業みたいに3回の分割はできません。

しかし。

男性の場合、配偶者の出産後8週間以内に1回育児休業を取得しておけば、その後無条件にもう1度育休を取ることができます。

配偶者のお産に合わせて育休を取って、一旦に復帰し、その後配偶者が早めに職場復帰するときに交代するかんじで取得することもできるし、配偶者と一緒に、二人で休業することだってもちろんオッケーです。

夫婦二人で育休を取った場合は、本来こどもが1歳までのところを1歳2カ月まで、というやり方もできます。(ただし、期間は1年2カ月ではなく、1年間です)パパママ育休プラスと呼ばれています。

つまり、パートナーと協力すれば、いろんな育休の取り方が選べるということなんです。

ところで、なぜ男性だけに2回分割育休取得という特典があるのでしょうか?男性への仕事上の配慮?

いいえ、違います。

妊産婦さんの死亡原因の第1位は自殺なんです。

妊娠中・出産中、とくに出産直後は女性の体も心も大きなダメージを受けています。

床上げもそこそこに赤ちゃんのお世話や家事などを余儀なくされています。

里帰りできない人、里帰りしても誰も助けてくれる人がいない人がいっぱいいます。

そんな女性を助けてあげられるのはパートナーの男性だけなんです。

法律が後押ししているんです。

法律がなくても独自の制度やルールで切り抜けられることはあります。

でもそれは非常に稀なことです。特に日本においては。

法律なんかあったって、絵にかいた餅、どうせ実効性はないと多くの人が考えています。

でも法律のないところで誰かの恩情に頼ることよりも実効性があります。

法律は簡単に成立しません。

自分の権利に無関心な人は法律は簡単にできていると思うかもしれません。

確かに一部の人に有利な法律は多くの人が無関心でいてくれたほうが簡単に成立します。

でも多くの人が恩恵を受ける法律はそうそう簡単には成立しません。

お金がかかるので多くの人の同意が必要なんです。

苦難の末に闘って勝ち取ったものばかりです。

男性の育児休業は法律で守られている権利です。

女性のために、あえて女性を上回る権利が与えられているのです。

会社や世間に忖度したり、今だけの損得で判断したりせずに、子どものためだけじゃなく、大切なパートナーのために、男性は今こそ育児休業を取ろう。

死ぬ気で思い切って育休を取ってみよう。

たぶん死ぬことはないと思うよ。

イクメンプロジェクト