体を冷やさない食生活を心がけてくださいね

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

梅雨とはこんなもの…と思いながらも、この蒸し暑さは体にこたえます。暑いからといって、さっぱりした冷たいものばかりを口にしていれば、体調はさらに悪化します。暑いのに体は冷えているという、特に女性にとっては健康によくない心身状態になってしまいます。

日本ではお馴染みの不快な梅雨の季節ですが、世界には年がら年中高温多湿の地域もあります。そういった地域の人たちはどのように暑さや湿度の高さをしのいでいるのでしょうか。

10年以上前に香港に旅行に行ったことがあります。香港は亜熱帯地域ですので、気温はめちゃくちゃ高いということはなく、緩やかな四季もあり、17~30度ぐらいの気温ですが、1年を通して湿気が多いのが特徴です。

春先の旅行でしたが、香港の気温は20度を超えており、湿度が高いせいか、建物や乗り物の中はどこもすごい冷気のエアコンががんがんかかっていました。

寒がりの私は体の芯まで冷え(亜熱帯の香港でですよ!)、香港政府を恨みましたが(笑)、地元の方々はふつ~に半そでやノースリーブでした。特に若い女性たちは、おばちゃんが心配になるくらいの短いスカートにキャミソールなどの薄着でした。

香港の人の身体は特別なのか?!と驚きましたが、そうなんです、彼ら彼女らの身体は特別でした。冷えないような生活を長年の伝統によって維持しているのです。外からあっためるなんてのじゃなくて、体の中からあっためる、そういう食生活を何千年も前からやっているんです。

現地ガイドは日本に留学したことのある、日本語を流暢に話す台湾出身のベテランの女性でした。彼女が語ってくれる香港の話はすごくおもしろく、ときに台湾との違いも興味深いものでした。(台湾の人からすると信じられないくらいに香港の人は賭け事が好きとか…)

彼女は日本人観光客にいろんな注意を発していました。自分の命は自分で守れ、中国は十億の人民がいるから一人や二人の命など「へ」とも思っていない、補償額も違うから、とにかく、勝手な行動はするな!私の案内だけにしろ!政府は命を守ってくれない、自分しか命を守れないとか、わーわー言ってました。(彼女は業者からマージンをもらっていろいろ案内してるようでしたが…安全でした)

その中で印象的だったのは次のような話でした。

コンビニやスーパーで(サークルKがあった)、日本のメーカーのお茶をみつけても、飛びついて買わずに成分表示をよく確認するように!日本人観光客は日本メーカーの飲料水だと安心して買うが、香港で売られているものはほとんどが激甘なので、伊藤園とかでもよく確認すること!って…

香港の人は甘い飲み物がそないに好きなのか?

いいえ、そうではないんです。香港の人(中国の人です)は「冷たい」飲み物を飲まないのです。そういうものを飲む習慣がないのです。しかし、日本での自販機による冷たい飲料水、特にペットボトル入りの飲料水のあまりの売れ行きに喜んだメーカーが、海外でも!香港でも!と勢い込んで市場に参入してきたのですが、そんな冷たい飲み物は誰も飲まず、売れ行きはさっぱりだったそうです。そこで、せめて砂糖をたっぷりいれれば、若い人はジュース感覚で飲んでくれるんじゃないか…そのような思惑で激甘緑茶やほうじ茶がお店に並ぶことになったとか…

香港滞在中に食べたものはことごとくあったかく、あつく、ショウガなどの香辛料が効いていて、エアコンで冷えた体を芯からから温めてくれました。

一度朝食の朝がゆをファーストフードのようなお店でいただきました。早朝から多くの地元民が来店していて、一般庶民が格安でこんなおいしいものを外食ですませているのか…と驚きました。香港では薬膳スープの店が地下鉄のホームにあったり、麵とスープの組合せ自在の格安麺ショップがあったり、外食があまりにも一般的でした。日本で言うところの外食とは全く違うのですね。

それでも珍しいものが好きな若者たちは、回転すしの店に入っていました。くだんのガイド女性は、生魚なんて信じられない!みなさんは日本に帰れば新鮮な寿司がいくらでも食べられるのですから、決して香港の寿司屋に入らないように!(腹こわされたらたまりません!)と、きつく言いつけていました。

ということで、まとめに入ります(笑)

日本人は元々生魚や生野菜といった体を冷やすものを食べる習慣を持っていて、そこへ食の西洋化で肉や脂肪類を多くとり、冷たい飲み物を飲むようになったので、体の冷え方が半端ないのです。

以前お客様から教えていただいた中国・北京出身の料理家ウー・ウェンさんの本にも、いかに体を冷やさないようにするか、特に女性は決して体を冷やしてはならず、お母さまが食材や調理を大変工夫されていたことが書いてありました。

漢方とか、薬膳というと、難しく、また病院食のようなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、そんなことはないのです。お客様が教えてくださったウー・ウェンさんの「愛しいおかず」は身近にある食材で簡単にできる、ほんとうにおいしい体があったまるメニューばかりです。

育児雑誌のクーヨンや母の友にも、東洋医学の考え方で診療されている小児科医の方や、漢方の知識で食育されている方のコラムなどが載っています。

この二つの月刊誌はたいていの図書館で常備していますし、大きめの書店であれば置いてあります。ビーブレイブエスでも定期購読しておりますので、読んでみたい方はお声がけくださいね。

それでは、ご家族の身体だけでなく、ご自分の身体も心も十分いたわってお過ごしください。