ファミサポを上手に使って子育てを乗り切ろう!

こんにちは。BeBRAVE.S代表の明正明美(みょうしょうあけみ)です。

きょうは、ファミリーサポート(ファミサポ)制度の上手な使い方についてお話をします。

「上手な使い方」というのは、お得な、という意味ではなく、適切な使い方ということです。

ファミサポは市町村が実施する、有償ボランティアによる一時的な託児や、保育所や学童、習い事などの送迎です。

サービスを提供する提供会員(サポーター)と、サービスを依頼する依頼会員で成り立ち、市町村事務局が運営・調整をします。

料金は1時間600円~1000円程度、時間は朝8時から19時ぐらいまでです。

自治体によって異なります。

土日祝日、時間外は割高になります。100円アップとかです。

例えば平日8~19時が600円の場合、平日の時間外は700円。

土日祝日は700円になるので、時間外だと800円というかんじです。

対象年齢はおおむね、生後2か月から小4までですが、これも自治体により異なります。

小学生以上の子は、サポーター1人につき3人までみられます。

小学生未満の子は2:1です。

(これも自治体によりますし、どこで保育をするかによって違います)

詳細な利用方法はお住いの自治体のサイトやパンフレットでご確認ください。

ファミサポに共通する使い方のポイントをお伝えします。

と言っても、難しいことではなく、とってもシンプルで、ごくごく普通の当たり前のことです。

 

その1 ルールを守ります。

申込期限、お迎えの時間、キャンセルの連絡、支払い、病気の報告などのルールをしっかり守り、事務局や提供会員さんに合理的な配慮をしてください。

お迎え時間など、どうしても遅れそうなときは、必ず連絡をして、短い時間オーバーでもきちんと規定の料金を支払ってください。

追加料金が発生するかしないかというギリギリの時は、電話連絡さえもどかしいかもしれません。しかし、慌てて事故に遭っては元も子もありません。路肩に車を停めて、落ち着いて電話連絡してください。そして、安全運転に努め、又は公共の乗り物利用なら階段や横断歩道など、十分気を付けてください。

 

その2 お子さんの年齢に合わせて、サポーターとのやりとりの練習をしてください。

あいさつや保育中の行い、送迎なら車内での態度等、ロールプレイングで確認してください。

このような事前の準備で、お子さんもサポーターも気持ちよく過ごせます。

 

その3 規定の支払い以外の「お礼」はなるべく控えましょう。

ありがとうの気持ちは、あたたかい言葉や、事務局への「よかったです!助かりました!」といった報告で伝えましょう。それがサポーターにとっていちばんの励みになります。

お母さんの笑顔とお礼の言葉はサポーターの「続けよう!」という気持ちを促進させます。

 

その4 送迎について。

もしかして知らない人がいるかもしれませんが、送迎のみというサポートもあります。

しかし、自家用車での送迎はサポーターにとって大きなリスクがあります。送迎だけだと時間も短く、リスクの割に報酬も少ないため、引き受け手がいないのが現状です。それでも、必要とする人がいるのでなんとか実施しています。

いわゆる白タク行為になりますので、届出もなく、2種免許もないなかでの活動です。

ボランティア活動であることを十分理解してください。

あるサポーターさんの話では、男子は1人だと借りてきた猫のようにおとなしいのだけど、複数になると途端に乱暴になるということです。早くしろと、座席を後ろから蹴ったり、どこそこへ寄れなどと命令したり、傍若無人ぶりが目に余り、思わず「車壊れたらお母さんに弁償してもらうよ」と言ったとのことです。

安全運転のための車内でのルールを教えるのは保護者の義務です。

 

その5 自分も提供会員になってみる。

少ないながら、提供会員と依頼会員を兼ねている方がいます。

利用したことがある方で、不満を感じた方、研修を受けてサポーターになってみると考えが少し変わるかもしれませんよ。

私はこれまで何度かファミサポを利用してきて、本当にありがたい存在だと思っています。

ちょっと無理なお願いもしていたりで、反省点もあります。

今回、養成講座を受けて、依頼する側にいただけではわからないこと、気付けないことなどが多々あり、新しい視点でこの制度を見ることができました。

利用を抑制するような行政の言動・態度もみられるのですが、利用する側だけにいれば単なる「抑制」「水際での追い返し」に思えても、そのような要請が出てくる背景というのもあるのだと理解できました。

研修最終日に、10年近くサポーターをやっている方のお話がありました。

きっかけは社会貢献だったけど、自分自身の喜びになっているとのことでした。

ちょっと残念なケースについても、自己正当化することなく、率直に話してくださり、振り返りもしっかりされていました。

お願いしてばかり、お願いされてばかりといった関係ではなく、どちらの立場にもなり得るというのは風通しがいいものです。

個人的に関係を構築していける人はそれはそれでいいのですが、そうじゃない人は、行政に乗っかって経験してみるのもいいと思います。

勇気を持ってトライしてみてください。

BeBRAVE!