子育てブランクの長いママがキャリアアップする方法

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

 

きょうは、子育てブランクの長いママがキャリアアップするにはどうしたらいいか?というお話をします。

先日近くの図書館で『仕事に行ってきます 物流センターのお仕事 右京さんの1日』という本を借りました。

私は2つの図書館で4枚のカードを使って毎月40~50冊の本を借りるので、本選びにあまり時間をかけません。

パッと見て、面白そうだな!と思ったら即リスト入りです。

私は大人ですが児童コーナーで、ジュニア向けの本をよく借りています。

ジュニア向けの本は平易で漢字にもふりがながついていて、とても読みやすいのです。

特に仕事関係の本はおもしろいのでよく借ります。

この物流の本もちょっとした軽い興味で借りました。

 

読み始めると主人公の右京さんの仕事ぶりや、物流という仕事内容にぐんぐん惹かれていきました。

4分の3近く読み進めて、はじめて右京さんが軽度の知的障害のある青年であることがわかりました。

職場ではじめての「障害者雇用」であるという文章があったからです。

右京さんは仕事をはじめて9年ですが、5年前からキャプテンとしてチームをまとめています。

キャプテンとして朝礼に出席し、その日の作業、気を付けることなどを話します。

右京さんはキャプテンの仕事を打診されたとき、人前で話すのが苦手なので無理だろうと思ったそうです。

それでも、推薦をもらったのだからやってみようと、引き受けました。

仲間の作業を確認し、相談に乗るのもキャプテンの仕事です。

年上の人に作業をお願いするのが苦手です。

5年経っても自分の中ではまだまだです。

このように右京さんは自分を冷静に見ています。

右京さんの上司はフォークリフトの運転にチャレンジしてほしいと考えていますが、右京さんは、集中力が続かないので、自分にはまだ無理だと判断しています。(フォークリフトの運転は物流センターの中では難しい作業の一つであり、車が好きな右京さんは、運転したい、という気持ちはあるのです)

キャプテンとなって5年。右京さんは、どうしたら仲間が作業しやすくなるのかを考えるようになり、ずっと早足で仕事場を動き回っています。

物流センターには特別支援学校を定年退職した人、障がい者雇用で入った仲間のお父さん(定年後ここで働いている)、他にも外国人、短い時間しか働けない人、いろんな人が働いています。

右京さんの上司は右京さんのことを

「本人はコミュニケーションが苦手と言っていますが、報連相(報告・連絡・相談)はしっかりできている。まじめで一生懸命、愚痴を言わない」と、高評価です。

社会福祉法人 伊達コスモス21理事長の大垣勲男さんは「仕事」について次のように言っています。

たいていの仕事はゆで卵のように二重構造になっている。

黄色い黄身の部分は、自分に与えられた目の前の仕事を確実にできるだけ早くこなすこと。

白身の部分は、自分以外の仲間の仕事を手伝ったりアドバイスしたりといった仲間を助けること。

この2つができるようになったからこそキャプテンの仕事をまかされた。

 

さて、ずいぶん前置きが長くなりましたが、子育てブランクの長いママがキャリアアップするにはどうしたらいいか。

資格の取得。

残業要請に応えられるよう託児先などを確保。

パートナーとの家事育児の連携、分担。

仕事最優先の環境を確保。

……

できることはいっぱいあります。

どれも大事です。

でも新しい資格よりも、託児先の確保よりも、家事育児の分担よりも、なによりも、まずは「好き!」とか「面白そう!」といった、興味のある仕事に就くこと。

そして、目の前の仕事をいっしょうけんめいにやること。

余裕ができたら仲間を思いやること。

自分ができること、知っていることを仲間に教えて、力になってあげること。

1日10分~15分でもいいから、プライベートな時間に仕事について考えること、勉強すること。

おうちで勉強を頑張っている姿は子どもにとってもいい手本。

パートやアルバイトから正社員になったママ、専門職になったママはいっぱいいます。

パートやアルバイトでも、正社員はもちろん、部長や専務、社長といった人たちから一目置かれるそんなママもいます。

今の自分にできること、すぐにはじめよう!

BeBRAVE!