ほめるのも叱るのもダメで、放置が一番伸びる!?

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

気持のいい五月晴れが続いていますね。今ではこのさつきばれ、5月のよく晴れたさわやかな天気のことを言うようですが、元々は梅雨の晴れ間のことだそうです。旧暦の5月は今現在の新暦での6月頃にあたり、ちょうど梅雨の時期なのです。俳句では「五月晴れ」は梅雨の季語となっております。アジサイが映えるこの時期の晴天こそ、五月晴れという言葉が適していると思います。

きょうは教育に関するちょっと耳の痛いお話をします。

久しぶりに宮本算数教室の算数パズルをやってみました。いろんな種類があるのですが、迷路パズルがずば抜けて面白いと思います。

パズルの発案者で塾の主催者である宮本哲也さんは独自の教育論をお持ちで、著書もいくつかあります。私も、「強育論」を持っていますが、久しぶりに読み返したのですが…

よく出版できたなと思うほど、世の中の親(特にお母さん)に対し、厳しいことが書かれています。宮本さん本人でさえ、まさかこのまま修正なしで出版はないだろう…と思っていたら、そのままだったとか(笑)

宮本さんは、一度日本を見限って?アメリカのマンハッタンで教室を運営していましたが、2年ほどで帰国し、また東京で算数教室をやっています。

無試験先着順の教室で大人気です。なぜって、宮本算数教室の子は開成をはじめ、名だたる名門私立中学に入り、東大や有名大学などに合格しているからです。

しかし!この人は、教室で何も教えないのです(笑)

宮本さんご自身の言葉によると、放置して伸ばす。とか…

ほめて伸ばすか、叱って伸ばすか?ではないのです。どちらも相手の顔色をうかがうようになるだけ。放置するのが正解。

教室では質問禁止。解説無し。シラバスなし。いきなり難問。一人でも解答できたら打ち切り。できない子にはなんの配慮もなし… 子どもと言葉を交わすこともほとんどないとか…

もちろん苦情がきますので、サイトには「申し込みの際には『強育論』だけでも一読してください」とあります。

こんなひどい!(笑)宮本先生ですが、もちろん強烈な教育持論をお持ちです。

すべての生き物には学習するという本能がある。それを邪魔しなければ、こどもは勝手に伸びていく。どんな子でも考え続ける限りは伸びる。スタートラインでの能力など全く関係ない。元のレベルがどんなに低くてもそんなの関係ない!

 

元のレベルがどんなに低くてもそんなの関係ない!

この部分が他の先生と決定的に違うところではないかと思います。他の先生も一応は同じようなことを言いますが、本音は違うというのはどんな人でもわかります。

ところが宮本先生は本気なのです…絶対評価ではなく相対評価です。頭がよくて要領よく点数を取る子やそういう子の親はちょっと、いや、かなり不愉快な思いをすると思います。成績の振るわない子やその親もです…多くの親御さんが嫌な気分になると思います(笑)

そんな宮本先生ですが、名言?も多いのです。

・こどもは授かりものであると同時に預かりもの。親の所有物ではない。

・授業中に頭を使わない子は家庭で何をやらせてもダメ。(個人的に仕事も同じと思います。就業時間中に集中しない人が残業するのはすごく無駄なことです)

・学力とは、いい学校に入るために必要なのではなく、よりよく生きるために必要なのである。

・ひたすら考える。わからなくても解けなくてもひたすら考える。これこそが学問の王道。

・放っておきさえすれば、算数嫌いの子などいなくなる。算数は本来知的欲求の強いこどもとはとっても相性がいい。

中学入試を目標にしていること自体まちがい。学習は強い人間として成長するために必要なのであり、中学入試での合格など行きがけの駄賃である。

 

どうでしょう…?

宮本さん案した算数パズルは市販されています。大人でも夢中になるものがあります。

個別指導なんとかという月に1万以上の塾が目立ちますが、500~600円の算数パズルから初めてみるのも悪くはないですよ

 

宮本算数教室