あることは確かなのに見ることができない「こころ」。だからこそ「ふるまい」が大事。

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

すっかり春の陽気ですね。

年度末なのでみなさんお忙しいことと思います。入試、卒業、異動、引っ越しなどで慌ただしいうえに、別れの季節でもあるので心身に不調をきたす人もいるのではないでしょうか。この時期をなんとか乗り切ったと思ったら新年度に入りさらに慌ただしくなり、それが落ち着いてしばらくすると、なんとなく不調だなと感じる人もいるでしょう。いわゆる5月病ですが、仕事の多様化で途中採用が多くなっているため、不調の時期もまちまちであり、最近では5月病とは言わないようです。

私は昔からこの時期の感傷的な雰囲気が苦手で、なるべくスルーしていました。

特に10代20代女子は進級・卒業となるとおそろしく感傷的になってしまい、母親世代の大人女子までがしんみりしてお酒を飲み過ぎたりします…

こういった心が揺れ動くことに対して少し距離を置くには、「もの」や人間以外の生物(なるべく人間から離れた生き物がいいのです。犬とか猫よりも昆虫や植物など)に没頭するのが一番です。

私は2月末の日曜日に危険物取扱者乙種4類(ガソリンスタンドで働くときに必要な免許)、乙種3類(ナトリウムやカリウムなど水や空気との接触で発火する物質)、乙種5類(ダイナマイトなどの原料となる酸素を多く含んだ、一旦燃え出すと消化が困難な物質)の試験を受けて以来、すっかり化学のとりことなっています。

試験のテキストは中学高校の化学の知識を前提としているので、簡単にあっさりとしか説明されておらず、語呂合わせで暗記はしてみましたが、この年になってアゾビスイソブチロ二トリルという物質名を覚えたり、化学式を暗記するのは大変つらく、無理があるのです。なによりも、なぜそういう名前なのか、なぜそうなるのかという理由を知りたくて仕方がありません。

さっそく書店へ行き、高校の参考書コーナーに行きましたら、いくつも種類があり、迷った末に大きな字で書いてある入試用のものを選びました。「化学」というタイトルの参考書でした。内容は面白いのですがけっこう難易度は高く、少し無理かな?と思っていたら、執筆者が「このテキストは化学基礎にまで言及することはできなかったが、不安がある人は必ず『化学基礎』をやっておくこと」と書いていました。

再度書店へ行き、「化学基礎」を購入しました。20代と思われる女性の化学講師の方が書いたもので、驚くほど身に付くと銘打っているだけに、本当に上手な説明がなされていて、そのことにびっくりしました(笑)こんなおねえさんが塾や学校の先生だと男子生徒は化学がすごく得意になるのではないかというようなかわいい女性です。

私は中高生のころから化学と生物に興味があり、自分の好きな教科ではあったのですが、数学が苦手だったり(基礎的な数学がわからないとどちらも十分な理解は難しいのです)、そもそも勉強そのものも苦手で基礎学力がなかったために導入部分ですでにあきらめていました。

小学生の娘の算数に付きあううちに、中学の数学も勉強するようになり、ほんの基礎部分ですが微分にもチャレンジしてみたことで、化学もやってみようという気持ちになりました。

化学に取り組むことで、自分なりに学習していたけど、理解が難しかった生物分野の遺伝子DNAもわかるようになるのではないかとちょっとだけ期待もしています。

化学は「もの」の学問です。

でも、その「もの」が、人間を形作っているのです。とても面白い事実です。

石などの鉱物も、植物も、高等動物の人間も共通した元素があるのです。

「もの」(原子)は肉眼では見えませんが、特殊な機械で見ることができます。

ふるまいによって性質を見ることもできます。その物質がどのようにふるまうのかは、水素や酸素など元素の構成と、どのような元素からできているかで決まります。

元々の性質が、外からの刺激に対して反応して別のものになる…

人間も同じです。人間そのものですね(笑)

でも人間には「こころ」があって、それは目に見えないのです。人間の心を見ることができる特殊な機械は今のところまだないのです。

人間の心は「ふるまい」をとおしてしか知ることができません。

存在することは確かなのに、見ることができない、それが心です。

心の難しいところは、表に出た「ふるまい」が必ずしも性質を表しているとは限らないところです。それにもかかわらず、「ふるまい」でしか、心を表すことはできないのです。

どんなに優しい気持をもっていても、ふるまいが乱暴であれば、乱暴者の烙印を押されますし、心で残酷なことを思っていても、ふるまいが思いやりのあるものならいい人となります。

このような難しい「こころ」のやりとりに消耗したときには、元素の周期表でも眺めているのがいちばんです!

それでも、たとえ扱いがやっかいで難しいものであっても、心が大切であることに間違いはないのです。そして、「ふるまい」でしか心を表すことができないことも確かなのです。

だからこそ、どうふるまうのか、ということがとても重要となるのです。

モノと人との間を行ったり来たりしながら、上手に疲れを癒しましょう!

BeBRAVE!