「食べる」をもっと大切に。「作る」はもっとラクでいいのです。

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美です。

きょうは「食べることの楽しさ」について、再度お伝えしたいと思います。

以前も、料理人ケンタロウさんのところでお話ししましたが、今回は、予約の取れない伝説の家政婦タサン志麻さんのアドバイスを参考にしたいと思います。

タサン志麻さんといえば「作りおき」の人というかんじですが、ご自身の家庭ではほとんど作りおきはされずに、30分以内でちゃちゃっと簡単なものを手早く作ってしまうそうです。

タサン志麻さんが日本のママたちにまず言いたいのは

「食べる」を大切にする。

「作る」はもっとラクでいい。

この2つです。

フランスのママたちは(かつてはわかりませんが今は)作るだけじゃなくて、家族や友人たちとおしゃべりしながら「自分もしっかり食べる」のが主流とのことです。

日本のママは、準備と後片付けに追われて、食べるどころじゃないですよね。

おかわりとかもママの仕事、足りないものがあれば立ち上がって取りに行くのもママの仕事、小さな子どもに食べさせたり、取り分けたりするのもママの仕事…

パパも子どももそれを当たり前のように思っています。

タサン志麻さんからのちょっとしたアドバイスをご紹介しますね。

作りおきは「ついで」でいい。(そうなんです、朝食や夕食のついででいいんです。ちょっと多めに作るとか、余った材料を流用するとか、その程度です)

器に盛らずに鍋ごとテーブルに出してみる(家族が各々自分が食べられる分をよそえばいいんです。子どもどころか、パパの分までよそってあげているママはいませんか?あげくに、ママ、それ嫌いだから入れないでって前にも言ったじゃないか!とか、叱られたり…)

子どもだって自分で取った料理は食べきるのがマナー。誰か他の人が取り分けたものを全部食べなさいと言われるのは理不尽。(日本のママたち、せっかく取り分けたのにちっとも食べないって、イライラしてますよね)

本来「食」は楽しむための営みであるはずなのに、いつしか苦痛になっているのはとってももったいないこと!

 

どうでしょうか?

フランスのやり方が絶対にいいとか、正しいとかではないのです。

大きな違いがあるということなんです。

どちらがいいとか悪いとかでもないのです。

料理そのものの伝統とかおいしさならいい勝負だと思います。

フラン料理のシェフと日本料理のシェフは甲乙つけがたいです。

でも、食を楽しむということにかけては日本人はフランス人に完敗だと思うのです。

お菓子ひとつとっても、フランス人の「おいしいものを食べたい!」という熱意は相当です。

「作る」に力を奪われて「食べる」が楽しくないのは本末転倒です。

食べること自体をもっと楽しもう!