母への思いは人それぞれです。

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こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

新緑が目にまぶしい季節…のはずですが、すでに新緑を過ぎて初夏の陽気です。5月の半ばにして、もう入道雲が空一面に広がり、海辺にいますと7月の気分です。熱中症の注意報が早々と出ておりますので、お子さまなどご家族をはじめ、お母さまご自身の体調にも十分お気をつけください。

さて、先日の日曜日14日は「母の日」でしたね。

5月の第2日曜日と決まっておりますが、私は「母の日」は国民の祝日にしていいと思っています。山の日だの、海の日だの、みどりの日だの、みんないっしょにせーので休むために設けている祝日なら「母の日」こそ法律に定めた(国民の祝日に関する法律というものがあります)祝日にして、せーので休めばいいんですよ。

母の日への思いは人それぞれではないかと思います。

「母」への思いはなおのこと、さまざまではないかと思います。

母をテーマにした詩などをいくつかご紹介したいと思います。

 

「母という字を書いてごらんなさい」(「うれしいひなまつり」や「ちいさい秋みつけた」で知られる作詞家のサトウハチロー作)

 

母という字を書いてごらんなさい

やさしいように見えて難しい字です

格好の取れない字です

やせすぎたり、太り過ぎたり、ゆがんだり、泣き崩れたり…

笑ってしまったり

お母さんには内緒ですが、ほんとうです

 

2万にも及ぶ詩のうち、母に関するものは3千近くあるそうですが、サトウハチロー本人は作風に反して不良息子で、母への愛情を示したこともなく、異母妹の作家佐藤愛子によれば、作品の母への思いはフィクションとのこと…複雑な人なのかもしれません…佐藤愛子さんは毒舌で知られる御年99歳の女流作家です。

 

金子みすゞの「こころ」

おかあさまはおとなで大きいけれど、おかあさまのおこころはちいさい。

だって、おかあさまはいいました、ちいさい私でいっぱいだって。

わたしは子どもでちいさいけれど、ちいさいわたしのこころは大きい。

だって、大きいおかあさまで、まだいっぱいにならないで、いろんなことをおもうから。

 

金子みすゞの詩は、胸が締め付けられるような、寂しい気持ちになるものが多いのですが、この詩も、小さな女の子の無邪気なさびしさが感じられます。

 

童謡の「おかあさん」

おかあさん なあに

おかあさんていいにおい

せんたくしたてのしおいでしょ

しゃぼんのあわのにおいでしょ

 

これは、「せんたく」や「しゃぼん」のところに、人それぞれ山ほど入れる言葉があると思います。替え歌いっぱい作れそうです。

 

盲目のピアニスト、辻井伸行さんは、「目が見えなくてもいいんだけど、一度だけ目が見えたら、母の顔を見たい」と言われたそうです。

モンゴルのことわざには、「穴だらけでも我が家、ぼさぼさでも我が母」というのがあります。

 

みんなそれぞれに母との思いで、母への思いがあるのですね。カーネーションをプレゼントする慣習ですが、なんだっていいのです。みんなそれぞれの母の日でいいのです。また来年、母の日がきます。それまで元気でがんばりましょうね。