性教育は命の教育。「性」と「生」と「食」はつながっています。

こんにちは。BeBRAVE.S代表の明正明美(みょうしょうあけみ)です。

今回は性教育についてです。

性教育って、もうこの言葉だけで逃げ出したくなるお母さんがいるのではないでしょうか。

性についてオープンに語るべきか否か…

性教育は誰がやるべきか?

親かな?とは思います。

でもどうやって?やはり、

指南書が必要です。

私が最近古本屋さんでみつけたのは助産師さんが書いた本で、「性」と「生」と「食」がつながった、まさに求めていた内容でした。

『ここ 食卓から始まる生教育』内田美智子・佐藤剛史

性を大切にしようと思えば、生が大切になる。

性教育は生教育。

生を大切にすれば食が大切になる。

口で「自分を大切にしよう」と言われても、食卓におざなりのものが並べられていれば、自分は大切にされていないと気付く。

「命を大切にしよう」と言われても、目の前でタバコを吸われたら、自分の命は大切にされていないと気付く。

大切なのは、命が大事なのではなく、あなたが大事だということ。

助産師の内田さんは夏休み前3か月間は中学校、高校での講演で大忙しだそうです。

学校の先生たちは、夏休みに問題行動がないよう、1時間の性教育ですませようとします。

なので、内田さんの、学年ごとに分けてという配慮に対し、全学年で聞いてもいいじゃないかと言うそうです。

でも思春期の子どもたちは、「知らない」ことを恥ずかしがって茶化したり、知ったかぶったり、冷やかしたりして、他学年がいっしょだとその傾向が特に強いようです。

また、最近は男女がいっしょに月経、精通、自慰行為について聞くようになり、男女の身体のつくりの違いや性交についてもいっしょに話をするようで、内田さんはうこのことについても、はたしてなんでもオープンでいいのかと疑問を持っています。

性教育に積極的に取り組んできた先生たちからは、家庭では性の話は簡単にはしない、できないという雰囲気が大事という内田さんの意見に対し、性はオープンに語ったほうがいいとして、そういう努力をしてきたが間違っていたというのか?との反論がくるそうです。

内田さんは、家庭の役割は性の話をオープンにすることではないと言います。

過程で性の話をすればするほど性は身近な存在となり、超えやすい敷居となり、実際に親と性や異性関係についてよく話をした子は性交開始年齢が低いそうです。

物分かりがいいふりをする親が増えているということです。

私は性教育は命の教育だと思っています。

オープンに語るのには実は賛成です。

でもその中身が異性との交際のこと、性行為のことなら、話は別です。

命のこと、食のことならどんどんオープンに語るべきと思います。

食べること、愛されることは命にかかわることです。

強くなければ生きていけないが、やさしくなければ生きる資格がない。

これは、探偵フィリップ・マーロウの有名なセリフですが、

子どもたちにとって、優しさはなければ生きている価値がないばかりか、生きることさえ不可能です。

子どもにとって家族は大切です。

でもそれだけじゃ全然足りない。

家族で足りない分は多くの人で補っていくしかない。

負の連鎖を断ち切るにはたくさんのたくさんの人たちが子どもたちと関わらないといけない。

内田さんのお話は、甘くもなく、ふわふわもしていません。

ドギツイ刺激もありません。

性教育推進派も反対派もなかなかケチがつけにくい内容となっています。

関心のある方はぜひ一読してみてください。

BeBRAVE!