読書感想文は視点を変えて、創作のつもりで楽しんで書こう!

こんにちは。BeBRAVE.Sビーブレイブエスの明正明美(みょうしょうあけみ)です。

猛暑がとまりません。とはいえ、かすかに衰退の兆しが感じられます。気温は高いものの、湿度が若干下がっており、日陰では少し涼しさも感じます。蝉やトンボなどの力尽きた姿を軒先で見かけることが多く、暑さとは裏腹に夏は徐々に終焉に向かっているようです。

暑さがやわらぎ、少し過ごしやすくなった頃が一番疲れが出やすく、体調を崩しやすいときです。夏休みも折り返し地点にきて、子どもたちはワークやドリルなどは終わっていても、読書感想文や自由研究、工作など、子どもによっては苦手とする宿題が残っていて少し憂鬱なのではないでしょうか(笑)

先日新聞紙上で、言語学者の金田一秀穂さんが読書感想文について面白いことを書いていましたよ。金田一さんは言語学者で国語学、日本語教育の専門家ですので、読書感想文は得意中の得意、朝飯前だったのではないかと思うのですが、意外なことに苦手だったそうです。好きな本が地図帳や時刻表、百科事典、図鑑だったそうです…

なんで読書感想文て文学作品(物語)とかドキュメントみたいなものじゃないといけないのでしょうね。金田一さんは図鑑の類の読書感想文(それでもいいのならですが…)の書き方は、異なる出版社のものを3冊読んでその違いを比較することだと言っています。

えーと、物語とか普通のやつはですね。多くの小中学生の課題はこちらですね。

主要な登場人物の中で要らないのは誰か(あるいは何か)、あるいは追加するなら誰か(あるいは何か)など、自分で設定を変えて自分で話を創ってみることだと言います。

なんかハードルが高そうですね(笑)

例えば、桃太郎では犬、サル、キジのうち要らないのはどれか、もう1匹加えるなら何かを考えてみるというようなかんじです。

鬼滅の刃の主人公炭治郎が背負っているのはなぜ妹なのか、弟ではだめなのか。妹である理由は?と考えてみる。そうすることで創作というものの深淵に触れることができるそうです。このようにして想像力と創造力を駆使した感想文はAIには決して書けないのだと。

金田一さんは生成AIの活用が当たり前の時代に入ったとみています。ゆえにその特性をよく知り、何が人間らしさなのかを自覚することが重要であり、今こそ思考力を鍛える読書が必要だと力説します。

偽物やインチキ、軽薄な情報がますます増え、多くの人が騙されやすい世の中になる。だから、本物に触れる経験が大切、このように締めくくっています。

 

私は今地域の学童保育のボランティアをときどきさせてもらっていて、主に午前中の学習タイムに子どもたちと過ごしていますが、子どもって、面白そうなこと、他の子が夢中になっていることには興味津々です。宮本算数パズルをいつも用意していますが、最初はつまんな~い、興味な~い!と言っていた子が、どんどんのめり込んでいきます。性格とか、物事へのアプローチの仕方に個性があって面白いです。簡単すぎず、難しすぎず、やや難易度高いぐらいがやる気を引き出します。

うちの子、本読まない…集中力ない…とか思っていても、例えば絵本などの感想を言い合うと、意外なほど面白いことを言うものです。ちょっと角度を変えてお子さんとディスカッションしてみてはいかがでしょうか?

暑さは続きますので、しっかりごはんを食べて睡眠をとって元気な秋を迎えましょうね!